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 昨日はイベントもなく、マーケットも小動きだった。そのなかで目立ったのがユーロ円である。ユーロドルが1.10台に乗せてきたのも原因だが、ユーロ円がまったく緩む気配を示さずに148円台の半ばまで上伸してきた。ながらくレンジ内にとどまっていた感じのするユーロ円だけに、なにか強い意志のようなものを感じる。

 ところで日本株の毎日の値幅は小さくなってきているが、実に堅調な動きを示しており、連日のように年初来の高値を更新してきている。着実にレベルが切り上がってきているということだ。一部にはバフェット氏が日本株に有望さを見いだしたということになっているが、この時期になぜ日本株なのか。

 今年と来年は公的機関が成長鈍化とリセッションを見込んでいる。世界中どこでも景気がスローダウンするというのだ。ということは株価にとってはダメージである。そうなると資金は長期債に向かう。値下がりするかもしれない株を持っているよりは、ちょっと低い利回りでも安全・確実・有利な元本保証に乗り換えようとするのは投資家の心理として当然である。

 ひるがって考えると日本企業の生産性は低く、経営面でのROEも低い。昨今、問題になっている内部留保の蓄積などは、その最たるものである。企業が持っている資産が有効に使われていないのだ。株価の半分くらいが現金と同じだと考えれば、債券投資と変わらないで考えるのも無理はないだろう。

 バフェットの日本株思考も、そうした現金偏向の安全手技に基づくものであろう。景気後退期の質への逃避は仕方のないものである。企業の成長性を見込んだ投資ではないのだから、アップルのときのような持ち方はしないだろう。十分に利食える状態になったら、すぐに売りの対象となる。

日本時間 15時00分

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米ドル/円 スプレッド	ユーロ/米ドル スプレッド	最低取引単位	通貨ペア数
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