【2023年9月から新コラムがスタート】
FXの書籍7冊が計10万部超えの人気を博す田向宏行さんが、2023年9月から週刊連載コラム「田向宏行式 副業FXのススメ!」を担当することになりました。
田向さんは自身を「相場の素人」と捉えており、相場観を持つことなく、テクニカルで相場を判断しています。
このコラムでも、日々のニュースや相場観に直接かかわることはなく、個人投資家として、会社員などトレードにかける時間がないに役立つ情報をお届けしていきます。
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(※編集部注:週刊連載コラム「田向宏行式 副業FXのススメ!」では、田向氏の著書をコラム内で紹介していきます。田向氏の投資理論を詳しく知りたい方はぜひ、参照してみてください)
副業FXでも、良い状態を保つには、定期的にポジションをメンテナンスする必要
何かを保有すると、必要になること――それはメンテナンスです。
モノによってはメンテナンスフリーもありますが、通常は手をかけなければ十分な性能を発揮しませんし、良い状態を保つためにはメンテナンスが必要です。
健康診断もからだのメンテナンスでしょうし、服ならば洗濯しなくてはなりませんし、靴も磨かなくてはなりません。趣味の道具もメンテナンスが不可欠です。
それは、FX取引のポジションにも同じことが言えます。
利益を追求し、損失を抑えようと思うなら、相場状況に合わせて決済注文を変更します。
損切り幅の拡大はお勧めしませんが、利益が乗ってくれば、当初損切りだった逆指値決済を利益確定の逆指値決済として引き上げることもあります。
また、指値決済を使う場合も、値動きによってはさらに広げたり、時には近くに移す場合もあるでしょう。
こうしたポジション調整は、FX取引のメンテナンスです。
私が「日足ベースでも1日2回はチャートチェックをしよう」とお伝えしているのは、副業FXであっても、定期的に値動きを確認して、ポジションをメンテナンスする必要があるということです。
こうしたメンテナンスをしないで、何日も放置していると、いつの間にか損をしていたり、気が付いたら利確決済されていて、さらに伸びた利益を取り損ねたりします。
複数のポジションを持てば、よりメンテナンスに時間を割くことになり、副業には負担かも
1つのポジションでも、こうしたメンテナンスが必要ですから、複数のポジションを持てば、よりメンテナンスに時間を割くことになります。
FXで取引する通貨ペアは、同じドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)でも、組み合わせによって別物になります。それはクロス通貨でも同じです。
ユーロ/米ドルと豪ドル/米ドルを取引しているなら、それぞれをメンテナンスしなくてはなりません。ユーロと豪ドルは違う通貨で、国も違いますから、値動きの事情も違ってくるからです。
ということは、さらにいろいろな通貨ペアを同時に取引していると、それぞれの値動きに合わせてメンテナンスをしていかなくてはなりません。だんだん複雑になってきます。
個々人の性格にもよりますが、1つの通貨ペアでポジション量の増減だけする場合と、複数の通貨ペアでポジションを持つ場合とでは、メンテナンスの仕方も違ってきます。
ただ、一般的に言えるのは、どんなことでも複雑になればなるほど、時間を取られますし、そのためにミスをする可能性も高まります。
そうした意味では、いくつものチャートを精読したり、比較することは、副業の方には負担かもしれません。
こうした視点も、取引対象を選択する際に考えてみてはいかがでしょうか。
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