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米ドル/円は「日銀利上げ延期」の思惑によって再び円売り優勢に
米ドル/円は大きな保ち合いの局面にシフトしてきた。いろんな材料が出てきているなか、今週(2026年2月23日~)浮上してきた「日銀利上げ延期」といった思惑が目先効いており、再度円売り優勢の展開になっている。

(出所:TradingView)
そもそもは、3月あるいは4月の日銀の利上げが、市場のコンセンサスだった。しかし、毎日新聞による「高市首相が難色を示している」といった報道に加え、日銀理事候補者2名が揃って「リフレ派」と見なされたことで、利上げはいったん休止という思惑が急速に浮上してきた。ゆえに、株高(2月27日まで3日連続で最高値を更新)と相まって、円売りの先行自体はむしろ当然の成り行き、と受け止められても仕方がない。
1月の「レートチェック」は、「米財務長官が高市政権の財政政策に強い不信感を持ち、行動で示した」ということ
半面、少なくとも執筆中の現時点において、米ドル/円は2月9日(月)の高値(157.74円)を突破していない。株高のスピードに比べ、円安の度合は必ずしも過激とは言えない。

(出所:TradingView)
当局介入の可能性を危惧する向きがなお多いことはもちろん、2月24日(火)の日経新聞のある報道によって市場参加者が神経を尖らせたに違いない。
それは、「1月に円が急落した際の『レートチェック』について、米政府高官が日本側の要請ではなくベッセント財務長官が主導したことを明らかにした。日本の『政治の空白』で金融市場が不安定になり、通貨・債券市場に影響が及ぶことを警戒したため、日本から要請があれば日米で協調して為替介入を行うことも視野に入れていた」といった内容だった。
これこそ、これから米ドル/円のメインシナリオを想定する上で、一番重要なヒントではないかと思う。何しろ、いくらなんでも日本の為替政策が米主導で進められるというのは前代未聞なので、事前予想できた市場参加者はいなかったはずだ。
言ってみれば、米財務長官が高市政権の財政政策に強い不信感を持ち、行動で示したということである。
また、現時点までの報道からみれば、その不信感自体が正解であるかもしれない。高市政権が日銀の利上げ路線を強く牽制しているなら、高市政権の「暴走」はこれからもあり得る。
米ドル/円は158円~160円といった米ドルの高値を試す向きがあるものの、総じて強くはないだろう
しかし、すでにかなり「行きすぎた」水準まで買われている株と同様、円安自体もかなり行きすぎであった。実際、円の実質実効為替レートは統計以来で最低の水準(≒1973年)まで下落しており、歴史的な転換点に差し掛かっているのも一目瞭然だ。
これからの高市政権の「暴走」をすでに想定しており、また織り込んでいる分、為替市場における米主導の行動はすでに効いていると思うし、またこれからもあり得るだろう。
したがって、158円~160円といった米ドルの高値(円の安値)を試す向きはあるものの、総じて強くはないだろう。日米協調介入の可能性が大きい上、米側の「単独行動」もあり得るから、投機筋の度胸試しがあっても限定されるはずだ。

(出所:TradingView)
日米金利差は、日銀の3月ないし4月の利上げが見送られても、それ自体は縮小する傾向にあり、米ドルの高値追い(円の安値追い)自体も「理屈のある」ストラテジーになれない。
より本質的な見方をすれば、片山財務大臣に「高市首相は英元首相のトラスやメイになるかもしれない」と赤裸々に警告したベッセント米財務長官の本音は、状況次第で米国は日本の代わりに円相場を「管理下」に置くことだと受け止める。
もちろん、「レートチェック」なり、また米ドル売りなりの措置を取る場合は、大義名分として日米協調という形を取ると思われるが、米側の単独行動が十分可能であれば、市場関係者にとって話が随分違ってくる。
誤解を恐れずに言うが、高市政権がリフレ政策を推進しながら、円安を牽制してくること自体がロジック的に矛盾を抱え、投機筋に舐められるというか、試される可能性が大きい。
しかし、米国主導の「為替管理」があれば、「レッドライン」を試す度胸がある投機筋が皆無ではないとしても、かなり少ないはずだ。しかも、今回は円安阻止の米ドル売りなので、やや大袈裟な言い方とすれば、米国は「コストなし」でやるわけだから、投機筋にまったく勝算がないと言える。
もちろん、米側の「単独介入」を再度発動するハードルは高い。前回は日本の長期金利の急騰があって危機的な状況であったが、それはすでに落ち着いており、再度の「レートチェック」は安易に行われないと思う。
ドルインデックスが98の節目以上に定着しなければ、米ドルは再度安値を更新していく可能性が大きい
もっとも、米ドル全体は弱含みで、米ドル/円自体がおのずと上値限定となる可能性も大きい。ドルインデックスの日足を観察すればわかるように、米ドル全体はベア(下落)トレンドに位置し、98の節目以上に定着しなければ再度安値を更新していく可能性が大きいから、米ドル/円も戻りの限界に差し掛かる。

(出所:TradingView)
米ドル/円に関しては、大型トライアングル型の保ち合いを形成、ここから強気変動へ復帰する前提条件としては、2月9日(月)高値の157.74円の突破、また1月23日(火)高値の159.24円へ接近する、といった値動きが挙げられる。テクニカル上のハードルが高い上、前述のように米側の「管理レート」を試すことになるから、米ドルの上値は重いはずだ。

(出所:TradingView)
いずれにせよ、高市政権は国民から高い支持を得ているが、政権運営の手腕自体はまだ未知数だ。その上、為替を含めた経済全般について、高市首相の認識や感覚に、専門家ほど多大な懸念を示しており、解消するまで時間がかかりそうだ。市況はいかに。













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