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 昨日の小売売上高も国内景気の減速を示唆する内容となった。しかしFEDの金融政策の見通しには大きな変更も考えられず、７月会合ではなし、そして９月に利下げがあるのかないのかとの見方が大勢だ。

 そのため金融マーケットにはダイナミックな影響はなかった。ほんの小幅なドル金利の低下が見られただけである。それゆえに米国株の動きも小さいものにとどまったが、それでも歴史的な高値水準は維持している。

 フランスの総選挙が確定するのは7月7日である。それまでは３週間足らずだ。それまではフランスを始め、ユーロ絡みの売りが続きそうだ。ユーロドルも1.07台から下サイドにアタックしたさそうにしているが、押しは浅いものと考える。フランスに端を発する欧州不安は時限的なものであるのに加えて、ECBの追加利下げがまったく見通せないことがある。

 利下げを急ぐような経済指標が連発しているわけでもないので、株高の状態で積極的にまたは予防的に利下げに踏み切ることは困難だ。それがユーロのショートカバーに向かわせるのではないかと思うのである。ちなみに7月4日はいイギリスの総選挙、フランスと同じく7月7日後は東京知事選と注目の選挙が並ぶ。

 本日はアメリカがお休みとなる。最近できた新しい休日である。解放奴隷の日となっているが、正式名称がジューンティーンスという造語なのでそれだけでは何を祝っているのかよくわらない。グローベックス市場や為替のマーケットは通常通りにやってはいるが、やはり市場参加者が少なくなるということでどうしても動きは乏しくなるだろう。思い切って休むのも一手である。

日本時間 15時40分

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