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米雇用統計&CPIの結果で利下げ加速への期待感は急速に後退した
昨日(10月10日)発表された米国のCPI(消費者物価指数)は前年比+2.4%と予想の+2.3%をわずかに上回りました。
先日(10月4日)発表された9月分の雇用統計も失業率、NFP(非農業部門就業者数)、平均時給ともに予想値を上回っていました。この2つの結果で、利下げ加速への期待感が急速にしぼみました。
FRB(米連邦準備制度理事会)の今後の方向性はほぼ見えてきました。11月、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、それぞれ0.25%ずつの利下げというシナリオです。
ただ、マーケットはすでにこの2回の利下げを織り込んでいますので、今後、マーケットに大きな影響は出てこないと思います。
前回もお話ししましたが、日銀のほうは、方向性としてはゆっくりと金利を上げていく流れだとは思いますが、すぐに追加利上げが行われるわけではありません。
おそらく年内の利上げは、可能性としてはほぼなくなってきたのではないでしょうか。
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もし、今後物価の上昇が加速したりすれば別ですが、そうでなければ、次回の利上げは来年(2025年)前半ごろになるのではないかと現時点では予想しています。
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日本の企業業績好調は政治によるものではない!
こうした状況の中で、年末にかけては、マーケットを大きく動かす材料がなくなってきました。新しい材料となりうるのは、今のところ見当たらない状況です。従って、今後は方向感のないレンジ相場に入ってくると考えています。
10月27日(日)には、衆議院選挙がおこなれます。もし、自公で過半数割れとなれば、政治状況が流動的になることを懸念して、株価が下落し、円高に振れると思いますが、それも一時的なものに終わり、中期的な影響は出ないと思います。
というのは、現在の企業業績の好調は政治によるものではないからです。また、円相場も日銀の金融政策の影響は受けていますが、政治の影響を受けているわけではありません。
(出所:TradingView)
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米大統領選挙が山場に!トランプ当選の場合はマーケットは荒れるか
したがって、今年(2024年)最後の大きな山場となるのは、米国の大統領選挙です。カマラハリス候補が当選した場合は、バイデン政権の踏襲ということであまり大きなインパクトはないと思います。
大企業、富裕層への増税を打ち出しているので、少し株安に振れるかもしれませんが、それも軽微に終わるでしょう。
問題はトランプ候補が当選したケースです。
この場合、減税期待から株価は上昇することが予想されます。為替市場では、やや米ドル高だと思いますが、円相場が難しい。
リスクオンの円安というシナリオと貿易摩擦の激化による円高、どちらになるのかが今のところわかりません。それは、今後のトランプ候補の発言から整理するしかなさそうです。
トレードとしては、当面は米ドル/円の147円台から149円台を想定して、レンジトレードでしのぐしかないと考えています。
(出所:TradingView)
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