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 AI関連でのディープ・シークのショックがひとまずおさまって、昨日のマーケットはその戻しが中心となった。質への逃避で低下気味だったドルの長期金利は下げ止まり、ドル相場も値を戻してきた。ドル円は153円台まで、ユーロドルは1.05台までドル安が進んでいたのに、元のレベルまで戻ってきた。その間、米国株も昨日の下げ分のほとんどを取り戻していた。

 トランプ大統領はタリフマンだと豪語しているが、関税を引き上げて交渉の材料にしようというのは人類の歩んできた歴史に逆らう動きである。そもそも産業革命後の１９世紀は関税について各国が白目をむいていた時期でもあった。

 自国の工業製品を輸出するのが第一の目的だが、アメリカの南北戦争も自国産業の保護が優先か、自由貿易が優先かで起こったようなものである。本邦も例外ではなく、押しつけられた不平等条約のうちの関税自主権の回復のために半世紀近くを要している。

 保護主義によるブロック経済化が二つの大戦をもたらしたという反省もあり、戦後は自由貿易を目指すのが世界の潮流となった。それで難航はしたがGATT協定の話し合いになり、時間はたいへんかかったが最終的にはWTOとなって結実した。そこでは自国産業を育成したいのであれば関税をかけるのではなく、国が補助金を出すことによって国内問題に転化させてしまうことが求められた。

 こうした長い時間をかけて関税の低い自由貿易体制を築いてきた国際経済のハズだったのに、トランプ氏のやっていることはそれにサオを刺すようなものである。しかしいつの時代でも主戦派や強硬派はポピュリズムには強いが仕方がない。

 今晩はFOMCである。しかし市場織り込みでは金融政策に変更なしだと考えられている。タリフマンはパウエル議長より金利に詳しいと豪語しているが、議長の発言内容に目新しいものがなければ、マーケットは無風となるだろう。それよりもニューヨーク時間引け後の大手ハイテク企業の決算のほうが注目を集めている。テスラ、メタ、マイクロソフトといったところだ。

日本時間 16時00分

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外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック
米ドル/円 スプレッド	ユーロ/米ドル スプレッド	最低取引単位	通貨ペア数
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり)	0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり)	1000通貨	30ペア
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2025年1月6日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX！の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください

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