昨日はニューヨークオープン前に指標が出た。通常ならばあんまり注目を集めていないチャレンジャーの人員削減数である。政府のデータが足りないので、民間ベースの経済データでも欲しいところだ。その人員削減数が跳ね上がるほどに悪かった。
確かにアマゾンやマイクロソフトでも大規模の人員整理は発表しているので、それらを積み重ねていくとうなづける数値ではある。しかしマーケットはリスクテーク基調に戻りつつあった途上でもあったので、その結果にひじょうに鋭く反応した。
米国株は大幅下落し、日経先物は1000円近くも下落した。今週に入ってから上昇傾向にあったドル金利は一転して急落した。ドル相場も全面安。ドル円も何とか153円台の後半で値を保っていたのだが、50ポイントほどもスリップ。相場自体が値崩れしたわけではないが、すでに153円台にはオファーが並びつつあり、戻りは重そうだ。
ドル金利の低下を見て新規のドル売りも発生するだろうし、また先週からのドルロングの投げも出てくるだろう。しかしドル円はニューヨーク時間の午後から153円台を割り込んだが、深く差し込むようなことはなかった。
ここでドル相場の流が変わったかどうかを決めつけるのは早計だ。まだ完全に節目を割ってきたわけではない。本来ならば今夜にも雇用統計が出て金融政策の動向もハッキリさせることができたはずだが、あいにくの政府閉鎖で延期のようだ。
日本時間 15時15分
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