米ドル/円の急落は為替介入だったのか?
米ドル/円が162円台にまで上昇し、日本政府はどういう対応をするのか注目している中、昨日(7月2日)、東京時間の夕方に急激に円高になる局面がありました。

(出所:TradingView)
値動きから見ても、為替介入だったかはよくわかりませんでしたが、おそらく介入ではなかったのではないかと思います。ロイター社の「日本政府が事前にシグナルを送らない不意打ち介入の手法を検討する可能性がある」という報道に反応しただけだったのではないかとみています。
ただ、マーケットには介入警戒感がかなり広がっていることは昨日の動きを見てよくわかりました。ふたたび米ドル/円が上昇してくれば、また介入警戒感が広がってくることを頭に入れておく必要があるでしょう。
ちなみに為替介入が実施されたかどうかを確認する方法は2つあります。まず、毎日日銀が夕方に発表する「財政等要因による日銀当座預金増減要因」を確認します。短資会社の予想値との乖離などで、ある程度の予想ができます。小さい金額だと見分けがつかないこともありますが、数兆円規模で乖離していれば、ほぼ間違いなく為替介入の影響です。
次に財務省が毎月末に公表する「外国為替平衡操作の実施状況」で為替介入の有無、金額などが公表されるので、ここでは事実関係が明らかになります。ウェブ上で確認できますので、時間があればご覧になってください。
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為替介入警戒感の一時的な低下による米ドル/円トレードは難しい
さて、マーケット状況に戻りましょう。昨日はその後、東京時間の夜に発表された米国の6月雇用統計が、NFP(非農業部門雇用者数)が前月比5.7万人増と予想の11.3万人増を下回ったほか、過去2カ月分の数値が下方修正されるなど全体的に見て弱い結果となりました。
これを受けて利上げ期待が後退し、米ドル高圧力にブレーキがかかりました。結果として、介入警戒感がある程度和らぎました。ただインフレ率が高止まりしており、9月には利上げをするとの見方が依然として大勢を占めているので、米ドル安圧力も一時的なものだと考えています。

(出所:TradingView)
昨日の米ドル/円の下落で為替介入への警戒が一時的に低下したこともあり、目先のマーケットはますます膠着してくる可能性が高くなってきました。トレードをするには、なかなか難しい状況になってきています。
いつも申し上げているとおり、こういうマーケットのときは、金利差トレードとレンジトレードの組み合わせをすることが基本となります。
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勇気があるならトルコリラ/円を少量買ってみるのもおもしろい
メキシコペソ/円や南アフリカランド/円などは上昇トレンドとはなっていないものの、もみ合いの展開が続いていますので、焦らずスワップ金利を稼いでおくことがよいと思います。
さらに、超高金利のトルコリラですが、こちらは、対米ドル、対円とも長期的に見れば、スワップ金利分を軽く吹っ飛ばしてしまう暴落を何度も繰り返していますが、ここ2~3カ月はレンジに入っています。勇気のある方は、少しぐらいトルコリラ/円を買ってもおもしろいとは思います。

(出所:TradingView)
レンジトレードをするには、やはり米ドル/円が一番やりやすいと思います。個人投資家、機関投資家の海外投資は継続的に増加しており、企業による国外向け直接投資もまだまだ出てきます。こうしたフローが米ドル/円の下値を支えます。
米ドル/円は160~163円程度を意識して、160円台は確実に拾っていく一方、162円台になると再び介入警戒感が出てくるので、そこは売りゾーンと考え、追いかけ買いをしないことがポイントだと思います。少しづつ利益を積み上げる夏にしていきましょう。

(出所:TradingView)
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