為替相場は全体的に膠着状態だが、特に米ドル/円は動かず
ここのところ、為替相場は全体的に膠着状態に入っています。その中でも一番膠着してしまっているのが米ドル/円です。
米ドル/円の1日のレンジが非常に狭いものになっている原因は、現在の米ドル/円の位置が非常に微妙な水準となっていることです。
米ドル/円は161円台後半で推移していて、ここ数年の最高値である161.95円に限りなく近づいています。

(出所:TradingView)
これには、継続的な円安圧力に加えて、米国が利上げに転じる可能性が出てきたことによる米ドル高の傾向が加わってきたことが原因です。
この水準になってくれば当然マーケットには為替介入への警戒感が広がるため、結果として相場は膠着してしまっているのだと思います。
前回為替介入を実施した水準は超えていますので、私も高市政権は、何か動きをしてくるのではないかと考えていましたが、今回は不思議なことに日本政府からは、円安に対する警戒の声があまり聞こえてきません。
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米ドル/円が162円を超えてくると日本政府も対応するか
通常、通貨当局や政府関係者は具体的な為替相場の水準には触れないことが暗黙のルールになっています(トランプ米大統領だけは例外ですが)。
ですから、警戒感を示したいときは「ファンダメンタルズから乖離した動きがみられる」とか「現在の為替相場は投機的な動きがみられる」といった表現が使われ、そうした動きには「断固とした対応をする」といった表現が使われます。
しかし、現時点で片山財務大臣は「投機的な動きがみられる」といった表現は今回使っていません。また、「必要とあれば断固たる措置を取る」と必要であれば、という条件を付けて話しており、現時点がその必要とあればという状況にあるかについては言葉を濁しています。なぜでしょうか?
それは今のマーケットの動きが非常にゆっくりだからということがひとつの原因だと思います。通常、為替介入をする場合、特定の水準を守るためではなく「過度な変動を抑制するため」という建前が守られます。
したがって、今回のようなゆっくりとした動きでは、なかなか介入を実施しづらいという事情があると考えられます。
しかし、米ドル/円がここ数年の高値を超えて162円台に上昇したときには、日本政府はさすがに何らかの対応をしてくるのではないかと思います。

(出所:TradingView)
その際には片山大臣の表現が必ずこれまでとは変わってきますので、それを注視していれば、推測ができると考えています。
具体的には現在の動きは投機的な動きであるといったような言い回しになったら、要警戒だと考えています。
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メキシコペソ/円でスワップ金利を稼ぐ戦略は継続
最後に、メキシコについて少し触れておきます。
昨日(6月26日)、メキシコ中銀は金融政策会合を開催し、政策金利の据え置きを決定しました。
声明の中で「今後政策金利を(当面)据え置く方針」を表明しました。メキシコは最近政策金利を段階的に引き下げてきましたが、この方針は終わったと考えてよいと思います。
メキシコペソは上昇していくとまでは言えませんが、下落リスクはかなり低下したのではないかと思います。
米ドル/円での介入リスクは意識しながらも、メキシコペソ/円(高金利通貨)でスワップ金利を稼ぐ戦略は継続していきます。

(出所:TradingView)
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