◇重要イベント・ポイント
・NY原油先物95.98ドルまで、米国とイラン攻撃応酬激化
・米・共和党大会(テキサス州ダラス、10日まで)
・米財務省:390億ドル規模の10年債入札
・米・ADP週次雇用統計4週平均(8/22):+1.2万人(8/14:+1.175万人)
・米・MBA住宅ローン申請指数(9/4):-2.7%(+0.8%)
9日のNY外為市場では主要経済指標の発表はないが、今週米国財務省が予定している国債買戻しの規模や消費者物価指数(CPI)を睨みドル売りが優勢となった。一方、米イランの攻撃応酬激化を受けた原油高で年内の利上げ観測が強まりつつあり、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率も61%まで上昇。長期金利も上昇しており、ドル売りも限定的か。引き続き、米イラン情勢、原油動向を睨む展開。本日は、さらに米財務省が10年債入札を予定しており、結果を受けた米国債相場動向を睨む。
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は米軍艦艇1隻攻撃、米国が報復でイランのエネルギー施設、カーグ島付近などでイランの標的攻撃するなど、攻撃応酬は激化。ホルムズ海峡の混乱は解消せず、供給混乱によりNY原油先物は3カ月ぶり高値。ブレントは100ドル突破した。
ベッセント米財務長官は市場支援のため、国債買戻しを拡大すると表明。規模に注目が集まるが、80億ドルから100億ドルに達するとの見方も強まりつつある。11日に発表予定の8月CPIでは連邦準備制度理事会(FRB)が注目のコアCPIはインフレ鈍化を示すと予想されている。
米民間部門のADP週次雇用統計4週平均(8/22)は+1.2万人と、前回+1.175万人(8/14)から伸びが加速した。ほぼ1カ月ぶり高水準。8月雇用統計も予想を上回る結果となり、FOMCの利上げ観測を後押し。一方で、消費者による労働市場への自信は弱まりつつあり、支出にも影響を与えていると見られる。
米8月NY連銀が発表した調査でインフレ期待は1年先で3.58%と、7月3.63%から予想以上に低下した。5月来で最低。3年先は3.19%と、7月3.26%から低下し5月来で最低。5年先は3.01%と、7月3.02%から低下した。米イラン紛争開始直後の原油価格上昇が一段落、下落基調にある事がインフレ期待の改善につながったと見られる。現段階で収束が見られず、今後は再び上昇の可能性も残る。同調査による労働市場の予想は全般的に強弱まちまち。失業率が上昇するとの予想は、パンデミックにより経済が封鎖した直後の2020年4月来で最高に達した。FRB高官は現在の金利が市場に害を与えている兆候が見られるほどひっ迫していないとの見解を示したものの、消費者間では、労働市場への懸念が高まりつつある。財政状況悪化の兆候も見られる。この事から、9月FOMCでの利上げは、消費者の財政状況をさらに悪化させる可能性があると見る。
・ドル・円、200日移動平均水準158.43円。
・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.1634ドル。
ニューヨーク市場はドル・円153円31銭、ユーロ・ドル1.1645ドル、ユーロ・円178円40銭、ポンド・ドル1.3560ドル、ドル・スイス0.8075フランで寄り付いた。
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