◇重要イベント・ポイント
・米・9月鉱工業生産:前月比+0.7% (予想+0.4% 8月+0.1%←+0.0%)
・米・9月設備稼働率:76.9%(予想:76.5%、8月:76.4%←76.3%)
・米・9月輸入物価指数:前月比+1.1%(予想:+1.0%、8月+0.7%)
・米・10月NY連銀サービス業活動指数:-20.7(予想:-4.1、9月-8.7)
・ウォーシュFRB議長「事前に会合を判断しない」
・植田日銀総裁「ウォーシュFRB議長と意見交換したが内容は控える」
・米・ウォーシュFRB議長がIMF・世銀年次総会でIMFのゲオルギエワ専務理事と対談
・英・ベイリーイングランド銀行(英中央銀行)総裁がIMF・世銀年次総会で国際金融協会(IIF)と対談
・グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
16日のNY外為市場では10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率低下でドル売りが優勢となった。ウォーシュFRB議長は、タイ・バンコクで開催されている国際通貨基金(IMF)総会でゲオルギエワ専務理事と対談。10月FOMCを控えて発表された生産者物価指数(PPI)は4年ぶり高水準に達成するなど重要インフレ指標が軒並み予想を上回る加速が示され、2会合連続での利上げ確率が再び上昇していたが、ウォーシュFRB議長は、「次回会合に関する判断をしない」と、利上げを示唆しなかった。このため、インフレ指標を受け一時50%超となっていた10月FOMCの利上げ確率が12%まで低下。ドル売りが優勢となった。本日はグールズビー米シカゴ連銀総裁が講演を予定している。
ウォーシュFRB議長発言に加え、グールズビー米シカゴ連銀総裁インタビューでFRB当局者が10月27日、28日に開催する会合を前のブラックアウト期間入り前の、最後に予定されているイベントとなる。議長の発言を受けてドルの軟調推移が継続する可能性がある。
米9月輸入物価指数は前月比+1.1%となった。8月+0.5%から予想以上に加速した。5月以来で最高。米9月鉱工業生産は前月比+0.7%となった。8月+0.1%から伸びが加速し、予想も上回り4月以降で最高となった。米9月設備稼働率は76.9%と、8月76.4%から上昇し、23年11月来で最高となるなど、データは依然、利上げを後押しする結果となっている。
同時に、米商務省が発表した9月小売売上高は前月比+0.8%と、8月+1.3%から鈍化も予想を上回ったがガソリン価格の上昇でガソリンの売り上げが増加し全体指数を押し上げたためで、必ずしも消費は堅調ではない。ガソリンや自動車を除いた小売は前月比+0.2%と8月+1.1%から鈍化した。8月分は+1.2%から下方修正された。ガソリン価格は1ガロンでほぼ4.5ドル近くまで上昇。ガスステーションの売り上げは+6.4%。前年同月比では+28.1%となる。フードや飲料サービス支出は+1.1%と、レストランの売り上げは堅調で、9月の小売はガソリンステーション、フードサービスでの売り上げでほぼ占められた。自動車、自動部品は+0.2%。オンライン小売は引き続き拡大もぺースは鈍化した。
根強いインフレで消費者支出の勢いは失速しつつある。国内総生産(GDP)の算出に用いられる外食、自動車、建材、給油を除いたコントロールグループは前月比+0.1%と、8月の+1.2%から予想以上に鈍化。7-9月期GDP成長を抑制した可能性が示唆された。消費者物価指数(CPI)に続き、生産者物価指数(PPI)も加速したが、物価上昇が支出抑制に影響している証拠となり、緊急な利上げの必要性は現状で見られない。
・ドル・円、200日移動平均水準158.47円。
・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.1634ドル。
ニューヨーク市場はドル・円158円00銭、ユーロ・ドル1.1260ドル、ユーロ・円177円90銭、ポンド・ドル1.3340ドル、ドル・スイス0.8230フランで寄り付いた。
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