米CPIは予想を上回ったが債券安(金利上昇)・米ドル高は続かず
先週(10月9日)のコラムでもお話ししたとおり、相変わらず、方向感のない展開が続いています。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は156.50~158.50円を想定レンジに逆張りを継続。日米金利差と介入警戒感で方向感が出ない相場にも、トレードのチャンスはある!(10月9日、今井雅人)
昨日(10月14日)、NY市場で最近のマーケットの状況を象徴するような動きがありました。米労働省が発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.7%の上昇、エネルギー・食品を除くコア指数が2.6%の上昇と、いずれも予想値を上回り、長期金利も上昇し、米ドル買いが進みました。
通常ですと、その日1日ぐらいは同じ流れが続くものですが、昨日(10月14日)は、途中で反落を始め、元の水準に戻ってしまいました。米国の早期利上げが既定路線になっていることが原因ではないかと考えられます。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
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米ドル/円は下がったら買い、上がったら売りのカウンタートレード継続
現在のマーケットを整理してみると
①日米を始めとして、各国でインフレが長期化し、金融政策も世界的に引き締めモードに入っている。
②日本では、円安になると米ドル売り・円買いの為替介入リスクが高くなる一方で、継続的な海外投資も続いており、綱引き状態となっている。
③金融引き締めにより各国の株式市場も踊り場に入っている。
④イラン情勢は長期化し、当面今の状況からの改善が見られない。
およそ、こんな感じではないかと思います。
為替相場は通貨同士の相対的な比較ですので、各国の金融政策が同じ方向に向いていると方向感が出なくなってしまうという傾向にあります。
ただ、以前お話ししましたが、米国の金利が上昇するときは、新興国通貨への売り圧力が高まる傾向がありますので、メキシコペソなどはどうしても弱めに動いてしまうということは頭に入れておいてほしいところです。
つまり、現在は高金利通貨でスワップポイント(金利)を稼ぐ手法はあまりお勧めできないということです。
先週、米ドル/円の予想レンジを156.50-158.50とし、その中でのレンジトレードを推奨しました。
途中予想レンジを一瞬上に抜けましたが、全体としては、レンジの中に入っています。
今週もおそらく同じような展開になると思います。下がったら買い、上がったら売りのカウンタートレードを続けていきます。

(出所:TradingView)
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米中間選挙は民主党躍進でも影響は限定的となるか
最後に、米国の中間選挙について触れておきます。
11月3日(火)に行われる米国の中間選挙が近づいてきました。
現時点では、トランプ大統領の不人気で共和党の苦戦が予想されています。
仮に、上院・下院どちらかで民主党が過半数を奪還した場合、政権運営の不透明感がより増すため、多少、米ドル安が進むかもしれません。
しかし、最近はトランプ大統領の迷走があっても、金融市場にあまり大きな影響が出ていないことを考えると、トレンドを作るほどの影響は出ないのではないかと思います。
そうなると、現在のような、米ドル/円のレンジ相場が長期化する可能性も高くなってくるのではないかと予想しています。
【※関連記事はこちら!】
⇒【今週の見通し】米ドル/円は157円~158円台の狭いレンジか。材料難で相場は小動き(マットキャピタル今井雅人のFX戦略メモ)
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