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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

いよいよ利上げのECB、
トリシェ会見での次回のスタンスは!?

2011年04月07日(木)18:39公開 (2011年04月07日(木)18:39更新)
持田有紀子

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 昨日はようやくドル円をロングにすることができた。ちょうど夕方にドル円が下がってきたからだが、朝に持ち上がった発車点のレベルであった。つまり前日までは高いと思っていたところである。「昨日の高値は今日の安値」と思って、押し目を拾っていくしかない。

 ドル円をロングにできたのは、84.92であった。まあ、慰めとしては、85円台では買わずにすんだということくらい。ドル円もユーロ円も短期的なロングポジションが相当にたまっているだろうから、そう簡単にはスルスルと上がってはいかないだろうことも想像にかたくない。

 まず第一のターゲットは昼間の高値近辺である85.50となるだろう。そこを超えても昨年9月の介入後のマックス戻しの85.93が控えている。一気に円安を推進するには材料に欠ける海外市場のはずであったが、テクニカル的にはさらなるドル円やユーロ円の買いが出てきてもおかしくない状況になっているので、それに期待することにした。

 中途半端なところで損切りはしたくはないが、ポジション調整が出始めると、スピードが速そうなので@84.70で置いてしまうことにした。これは前日のニューヨーク市場でなんとなく引っかかっていた上値抵抗だったからだ。

 欧州市場ではユーロやポンドが高い。いよいよ翌日に金利会合をひかえているので、何年ぶりかの利上げが現実味を帯びてきているからなのだろう。ニューヨーク勢の参入ともなると、クロス円が強烈に買われだした。ユーロ円は122円台へ、ポンド円は139円台である。

 1週間ほど前までポンド円を130円割れ寸前のところで売り込んでいたのがウソのようだ。円の独歩安は変わらないのだが、肝心のドル円はやはり85円台のミドルでモタモタしている。ああ、ユーロ円でも買っておけばよかったか…。利食いのドル売り注文は85.90で置いておいたが、来なかった。

 どうやらポルトガルが支援要請をしたらしいという報道も出てきた。私はニューヨーククローズ前にポジションをクローズした。なんとなくリスク回避が起こって、ユーロ円主導の形でドル円も押し込まれてしまうのではないかと感じたからだ。しかし結果としてではあるが、アジア時間ではダイナミックな動きは何も出ていない。

 今晩はいよいよユーロの利上げである。0.25%の利上げは完全に織り込まれているとして、問題はその後である。21時半からのトリシェ総裁の会見がとくに注目になってくる。特に次回からのスタンスだ。

 今回の利上げが単なる緊急措置の解除なのか、それとも原油高をはじめとするインフレ抑制には積極的な姿勢で打って出るのか。ユーロドルは大きく動く可能性がある。1.45台や1.40台を目にしても驚かないという態勢が必要だ。そこでなおも値段を端っこでキープ出来ているようならば、それを確認してからでもついていって遅くはないと思う。


日本時間 18時30分
 


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