ただ、共同債ということになってくれば、やはり、ネックになってくるのはドイツです。ドイツ国民からしてみれば、今まで放漫経営をしていた国の財政負担を強いられるのは耐え難いことでしょう。
国民の不満も強く、メルケル首相がこの問題をきれいにまとめることができるのかも不透明です。
ただ、そうはいっても、もし、うまくまとめることができれば、ユーロの買い戻しが進む可能性もあります。「共同債」というところに、少し注目しておきたいと思います。
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■ユーロ圏各国の格下げはまだ序章!
また、ユーロ圏の問題では、格付けについても注目しておく必要があります。
前週はS&P(スタンダード&プアーズ)が、フランスやイタリアなどの格付けを引き下げました。正に負の連鎖が起こっています。欧州の問題はまだ解決していませんから、格付けがさらに引き下げられることは十分考えられることでしょう。
イタリアの格付けが「BBB+」になってしまったり、フランスが「AAA」から転落してしまったり、最近は格付けが、たびたび引き下げられていますが、この動きはまだ序章であると考えておきましょう。
ユーロの先行きはまだまだ暗いです。
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