みなさん、こんにちは。
東京は少し寒さが和らいできましたね。
■為替も株もしっかりした動きになっている
為替市場は、全体的に相場の下値のしっかりした動きが続いています。
米ドル/円は今週、2月27(月)に、2011年5月31日以来となる81.655円をつけ、その後は80円から81円台でのレンジを維持。
そのほかクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を見ても、豪ドル/円は2011年7月以来の87.50円台、英ポンド/円は2011年8月以来の130円手前の水準、NZドル/円は2011年8月以来の68円台など、軒並みしっかりしています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 4時間足)
株価のほうを見ても、日経平均は9500円台を突破。その後もしっかりと3月1日(木)は9707円で引けています。NYダウも終値で1万3000ドルを超えられませんが、日中ベースでは何度も1万3000ドル台をつけています。
このように為替も株もしっかりした動きになっています。
■クロス円相場は底堅い動きになってくる
ただ、ここからは少し小康状態になってくるかもしれないと思っています。
状況を整理してみますと、先週(2月20日~)もご紹介したように、ここまでの相場の良好な動きは、ユーロ圏問題が落ち着いたこと、米国経済が思われていたほど悪くなく、雇用などを中心に良好な結果が続いていること、米国や日本で金融緩和を進めてきたことなどがきっかけでした。
その状況は変わっていませんので、よほどネガティブな材料が出てこない限り、相場が反転して下落していくようなことはないでしょう。
そのように考えれば、クロス円相場はそう簡単には崩れない、底堅い動きになってくると思います。
■ここからさらに上昇していくのは難しい
ただ、ここからさらに上昇していくのは、ちょっと難しいと思っています。
米ドル/円を例に出すと、2月2日(木)につけた安値76.05円から一方的に上昇を続けてきました。そこから10%上昇した場合を計算してみると、83.655円となりますので、今の81円台というのは、もう8合目ぐらいまでやってきたという印象です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
また、少し長めのチャートを見てみると、2011年の5月から7月ごろでは、81円から82円あたりがレジスタンスになっていたことがわかります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ですから、今回もこのレベルあたりで上値が抑えられてくるのではないでしょうか?
ここからは、高値圏での推移になりながら、次の動きを探ることになるのではないかと思っています。
■一転して下落していくという動きもなさそうだ
ただ、繰り返しになりますが、相場環境は決して悪くありませんから、ここから一転して下落していく、という動きも想定していません。あくまで、高値圏での推移になってくると思います。
そのため、米ドル/円やクロス円で、少し下がったところを拾ってみるレンジディール(※)をしてみたり、豪ドル/円やNZドル/円で金利を稼いでみたり、といった戦略がここからは有効になるのではないでしょうか。
(※編集部注:「レンジディール」とは、上値抵抗線で跳ね返されたら売り注文を、下値支持線に跳ね返されたら買い注文をすること)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 週足)
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