FOMCは想定どおり0.25%利下げで特段驚きなし
昨日(12月10)、FOMC(米連邦公開市場委員会)が行われました。政策金利であるFFレートを0.25引き下げて、3.50-3.75%とすることを決定しました。
ここまでは予定どおりです。さらに今後の金融政策については、「FF金利の目標レンジのさらなる調整の程度とタイミングを検討する際、FOMCは入ってくるデータ、進展する見通しおよびリスクのバランスを慎重に評価する」と経済指標をチェックしながら、決めていくという極めて当たり前の言い方に留まっていて、特段驚きはありませんでした。
ただ、1点注目する変化がありました。準備預金残高が十分な水準まで減少したと判断し、準備金を恒常的に十分な水準に維持するため、必要に応じて短期国債の購入を開始する。
これが注目されて、米ドル安が進んでいます。少し後遺症が残るかもしれませんが、マーケットも1~2日程度で消化し、米ドル安は一時的なものに終わると見ています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
日銀金融政策決定会合は0.25%利上げ確実
次のテーマは、来週(12月15日~)18日(木)、19日(金)に開催される日銀の金融政策決定会合です。政策金利の0.25%引き上げが確実になっています。
今後についても、FOMCと同じような言い回しになると思いますので、これは材料にならないと思います。
ただ、何か新しい内容が出てくるかもしれませんので一応注意をしておきたいと思います。
★ザイFX!と、今井雅人氏がタッグを組んで為替情報を配信する「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」では、実践的な売買アドバイスをメルマガで配信! メルマガ登録後10日間無料です。
サナエノミクスで日本は不況になる?
さて、本日(12月11日)発売の週刊誌に、アベノミクスの生みの親であります、イエール大学名誉大学の浜田宏一さんのインタビュー記事が載っています。
そこでは、「サナエミクスで日本は不況になる」と痛烈な批判をしています。どうしてこうした批判をしているのか?安倍政権のときは、デフレが続いていたので、大胆な金融緩和をして、デフレを解消する必要がありました。
しかし、現在はインフレ経済になっています。こうしたときに、金融を引き締めないでいたり、財政を緩めると、円安が加速し、それに伴ってインフレが加速するため、国民生活にマイナスの影響が出るという理由です。その是非はここでは評価しませんが、円安圧力がかかってくるという点に関しては、同意します。
今週(12月8日~)の米ドル/円の予想レンジは155.00-157.00円とします。

(出所:TradingView)
トレードは、メキシコペソ円の買いポジションを継続しながら、米ドル/円の押し目買いを続ける方針です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
















![ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)[FXTF MT4]](/mwimgs/c/d/-/img_cd98e6e3c5536d82df488524d85d929d47416.gif)








株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)