金曜日は雇用統計の発表される日ではあったが、その前日にECB理事会での失望を受けてマーケット全体がリスク回避に向かっているので、そちらのほうの値動きが気になる一日となった。欧州勢が上も下もバカンスに入っているのはよく分かるが、それでも「何でもする」といっておいて何もアクションがない、もしくは「これから手を打つ」というのでは、今後のことも考えると中央銀行としての信任を失うことにもつながりかねない。
そう考えるとなにがしらのフォローアップがあってしかるべき状況ではあるのだ。ECBから直接、対策が出てくることも予想されるし、各国の政府要人の口から出てくるかもしれない。欧州時間はそうした発言がでるかもしれないという、発言待ちの姿勢が続いていた。
実際にアジア時間の午後からは株価は堅調に切り返している。これはなんとも不気味であった。そして欧州序盤にはすでにECB理事会直前のレベルにまで株価は回復。もう失望で下げた分はすべて埋めたわけだ。ユーロは売り込まれていたが、やはりこうした動きを敏感に感じ取って1.22台に乗せてきた。やはり株価が元のレベルまで戻ったのは尋常ではない。
アメリカの雇用統計が出るまでは待っていようと思っていた私も、手持ち無沙汰だったせいもあり、ついユーロドルを購入してしまった。あんまりユーロブルでもないので、そんなに耐えるつもりはない。ロスカットは10ポイントもアゲインストにいったあたりでよいだろう。
1.22台の前半でロングにしたのだが、スピードは遅いものの、実に堅調な動きとなった。自分のポジショントークでもないが、ユーロ円やユーロポンドといったユーロクロスもしっかりしているので実に安心して見ていられる。どうやら再び欧州の政策期待が高まっているようだ。
一部メディアによると、今後、1、2週間で具体的な対策を打ち出すとも言っている。そんな短期間でマーケットをひっくりかえせるほどの政策が出てくるものかとも思うが、マーケットが期待している以上は仕方のないことだ。
雇用統計の出る前にユーロドルは1.22台の後半まで攻め込んで、発表直前には1.2250まで下がって来た。私はいったんポジションを閉じることにして、数字を見てから再度、挑戦することにした。ユーロの戻りのトップでは売れなかったが、多少は損失のバッファができたことになる。
雇用統計は就業者数が16万3千人の増加となって予想を大きく上回った。為替相場ではドル買いに向かって動き、ユーロドルも下げたのがファーストアクションだった。しかしユーロの押しは浅く、すぐに切り返してきた。しばらくは小動きが続いたが、1時間してから米国株がスタートすると、それまでにすでにグローベックスで大幅高をしていたので、さらなる高値追いは困難なのではないかと見られていたのに、一段高をし始めた。
これで市場は完全にリスクテークに進むこととなって、ユーロ買いが再開。ユーロドルは1.23台に乗せてきた。私も何度かユーロドルを買ってみるが、すんなりと急騰するステージには巡り合えず、10ポイントくらいを取るのがせいぜい。トレードはほどよく止めたが、朝になって相場をレビューすると、1.24台の直前まで上がっており、そのまま高値圏で終了していた。ラホイ首相の発言で政策期待が高まったこともあるのだろう。
本日は早朝の値動きが気になるところだった。高値圏で週を終えたユーロドルの、さらなる高値追いがあるのが順当な動きだ。やはり東京オープンのあたりで1.24台に乗せてきて、一気の短期のショートポジションのメクレ上がりを狙うこととなった。たしかにユーロドルは先週来の高値をも越えてきて1.2442まで駆け上がったが、やはりストップハンティングの域を出ない。
すぐに垂れてきた。アジア時間につける高値や安値はワークしない、後から見るとウソっぽい空中戦になってしまうというジンクスが頭をよぎる。私も逆張りになるのは十分と承知しているのだが、1.24台では売っておくべきだろうと判断して、1.2408で売ってみた。本来ならばロスカットは1.2445で置いておくのが定石なのだろうが、月初なので無理はしたくはない。とりあえず1.24台を割れてきたということもあり、1.2420でプレースしている。
今晩はバーナンキ議長のスピーチが予定されている。金融政策の注目が集まっている昨今なので、どうしても期待ベースでリスクテーク、発言が終わってしまえば失望もともなってリスク回避という動きの繰り返しとなろう。政策当局者なのだから、情勢にドラスティックな変化が見られない限りは目新しいことを話すわけがないのだ。
日本時間 17時50分
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