■「いまこそ円を売る時である!」
みなさん、こんにちは。
前コラムでご紹介したように、日本の政局の変動をきっかけとした米ドル/円の上昇が加速しています。
【参考記事】
●野田首相の決断と安倍総裁の大胆発言で円安に! 英国は新手の金融緩和を実施!(11月15日、西原宏一)
82.00円のバリアも突破し、2012年11月22日(木)の東京市場では82.59円まで急騰。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
今週(11月19日~)の米ドル/円上昇に拍車をかけたのが、11月20日(火)に出されたゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長による円安コメント。
円安の背景としては、こちらの過去のコラムでご紹介した「貿易収支の悪化」や「安倍総裁がインフレ目標を2~3%に設定する考え」などが挙げられているようで、特別ドラスティックなものではないようです。
【参考記事】
●野田首相の決断と安倍総裁の大胆発言で円安に! 英国は新手の金融緩和を実施!(11月15日、西原宏一)
●パナソニックの巨額赤字が円安を後押し!米大統領選挙の結果で米ドル/円上昇も!(11月1日、西原宏一)
●日本の貿易収支悪化をきっかけに円安へ。米ドル/円は反落を繰り返しながら上昇か(10月25日、西原宏一)
ただ、ジム・オニール会長のコメントの中には、「1990年代、大勢のディーラーが円売りを決行して失敗し、引退に追い込まれた。彼らを呼び戻そう。今がそのときだ」との表現があるらしく、結論としてはかなりの円安を予測している模様。
彼は2012年の春にも円安を予測していましたが、今回は安倍総裁がインフレ目標を2~3%に設定する考えを明らかにしたこともあり、市場の円安トレンドの流れを加速させる展開になりました。
このコメントをきっかけに81円台前半が底堅くなった米ドル/円は、押し目らしい押し目もなく、11月21日(水)には82.00円の巨大なバリアもあっさり突破して急騰しています。
本来であれば、米国の感謝祭を控えて休暇モードのはずの欧米ヘッジファンドも、依然としてマーケットに残っており、85円のオプションを物色するなど、欧米主要プレイヤーの米ドル/円の目線はさらに上がってきています。
今週(11月19日~)の円売りの動きの中で…
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