■中央銀行の円売りで円安が加速
今週(11月19日~)の円売りの動きの中で、マーケットで話題になったのが各国中央銀行の動き。
この米ドル/円上昇の背景には、北欧や中東の中央銀行が断続的に米ドル/円の買いを持ち込んでいることもマーケットでは注目されています。
いくつかの中央銀行が外貨準備の中から円の比率を下げるところが増えている模様で、こうした彼らの動向も円売りを加速させる要因となっているようです。
年末に向けて動き出した円売りの流れは変わらず。
目先は83.00円のバリアが上値を抑えていますが、次のターゲットは2012年3月に到達した84.18円。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
ちなみにモルガンスタンレーによれば、2013年の米ドル/円のターゲットは92円とのこと。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
加えて、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も上昇しており、ユーロ/円は一時106円台を回復しました。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
ユーロ/円は10月18日(木)のコラムでご紹介した108円に近づいており、対米ドル以外でも円安が進行しています。
【参考記事】
●ユーロを取り巻く環境に大きな変化!!上昇中のユーロ/円は108円も見えてきた(10月18日、西原宏一)
年末に向け、引き続き米ドル/円の動向に注目です。
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