昨日の欧州時間は、ドル円は93円台の中盤で始まった。最近は93円台が中心の値動きだ。後半にいけば94円台が見えてくることになり、次は94円台。そして今年の最高値が接近する。そうなってくると円売りはやはりトレンドだということで、いっそうの円売り圧力にさらされ、ドル円は高値圏で長時間ステイすることとなる。
反対に92円台に入ってくると、やはり上攻めはほどほどにしておかないといけないのかな、ということで利益確定の売りが俄然と出てくる。結局はその両サイドともに跳ね返されているのが、今週の相場展開となっている。そういう意味では93円台のミドルは中間点に位置し、いかにも手の出しにくいレベルではある。
昨日はドイツのGDPが悪かったという事情があった。円相場にばかり関心が集まっているので、ユーロドルの値動きも小さいものになっているから、市場の関心が薄くなるのも仕方がない。それでもGDPの発表を受けてユーロドルは1.34台を割り込んできた。
最近のレンジのうちにおさまっているままなので、とくにトレンドフォローでユーロ売りに励む必要はないのだが、この後に発表されるユーロ圏のGDPも予想を下回るだろうことが大いに予想されるところだ。ユーロ圏のGDPの半分近くはドイツ一国で捻出しているのだから…。そこで私はユーロ円でも売ってみることにした。ユーロ円も125円台の後半からすでに1円近くも下がっていたが、なんとか戻りを見つけて125.33で売った。
ドル円も徐々に値を下げてきて、93円台の前半まで押しこまれた。しかしここからは跳ね返される可能性も高い。順当に考えれば、92円台は買いゾーンである。どこまで安値を探るかの問題である。ユーロ円ショートを持っている身としては要注意なのである。ユーロドルはユーロ圏のGDPが発表されて、ほぼ100ポイント近くの急落となった。ユーロ円もやっと124円台に突入だ。私は利益確定のためもあるが、最近のドル円のチョッピーさに嫌気もさしていたので、とりあえずユーロ円の125.00まで枚戻しのストップラインを引き下げた。
20時過ぎにユーロ円は124円割れ寸前まで落ち込んだ。よほどG20前のリスクヘッジの意味合いでのリスクはずしが激しいのだろう。しかし同時期にドル円も93円割れをトライしており、それが見事に失敗して反発にかかった。これはプライスアクションから判断すると、悪い徴候である。私は1円幅以上も取れたことあり、とりあえず利食いの買い戻しに励むことにした。また売ればいいやという言い訳もあるし(笑)。
その後の為替相場はニューヨーククローズに至るまで、ダイナミックな動きはなかった。ドル円は93.00をはさんでの動きで、どちらかというと重い値動き。ユーロドルも1.33台のミドルを越えてこられない。円に関してはG20を控えての慎重な動きが出て、ややリスク軽減のための円の買い戻しが強く、ユーロに関してはGDPが悪かったという悪材料が最後までものを言った。
そして今日のアジア時間だが、東京オープンの時には93円台だったので、これがG20で何を言われるかわからない状況での為替レートかと思ったりもした。何も日本批判が格別に出てくるとは思っていないのだろうか。結果的に出て来なくても、それまではリスク性の高いものを手放しておいてもよさそうなもの。いぶかしいと思って見ていたが、お昼近くになってドル円の売りが優勢となってきた。
昨日の安値であった92.68も簡単に下回ってきて、そのまま92.25まで突っ込んだ。これは先日の麻生発言でつくったディップである92.17に再接近といったところだ。きれいなところで止まったものである。その後は50ポイントくらいのショートカバーに見舞われており、やはり買い戻しのほうのスピードが速い。
さて注目のG20であるが、どうなるものか。果たして日本を名指ししてまで非難するのか。それともG7声明のようなあいまいな表現のもので済まして各国の解釈に任せる方式をとるのか。もちろんどうなるかはわからないのであるから、危ない方のリスクを考えなくてはいけないだろう。つまり円安誘導が強く非難されたケースである。
そうなると相場が壊れるほど円高と株安が進むことになろう。もし事前に手を打つならば、こちらの方に備えておく必要がある。逆に穏健な内容の声明文になってしまっても、円売りと株買いなどリスクテークの動きが強まるのは事実だろうが、それは週が明けて月曜日の早朝から出動しても、それから起こり得るであろう相場の伸びから見れば、出遅れということにはならないのではないかと思う。
日本時間 16時00分
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