■ユーロ/豪ドルは約1カ月で600pips急騰!
円安相場が調整局面に入り、円が最弱通貨ではなくなったことで、弱さが際立ってきたのが豪ドル。
【参考記事】
●5月を前に早くも“Sell in May”か? 15%暴落した金価格の影響で豪ドルも急落(2013年4月18日、西原宏一)
以前、当コラムでご紹介したとおり、ユーロ/豪ドルなどの豪ドルクロス(豪ドルと米ドル以外の通貨との通貨ペア)では、米ドル/円の動向に関係なく豪ドル安が進行しています。
ユーロ/豪ドルは1.28ドル台ミドルまで高騰しており、4月3日(水)の安値である1.2219ドルからすでに約600pips急騰。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)
対NZドルである豪ドル/NZドルでも豪ドルは下落しており、1.20ドル台ミドルまで急落しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/NZドル 日足)
また、このところ、米ドルの低下が目立っており、ドルインデックスは5営業日連続で低下。
英ポンド/米ドルを中心に、主要通貨では米ドル安が進んでいる中、豪ドル/米ドルだけは逆に1.0225ドルまで反落しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足、FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足、FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)
■経済指標の悪化でRBAの利下げが濃厚に
オーストラリアは、一連の経済指標が低迷しています。
本日発表された、オーストラリアの3月の住宅建設許可件数も、前月比で-5.5%と予想外の減少となりました。
オーストラリアの10年債利回りは3.00%近くまで下落。
(出所:CQG)
RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げ織り込み度は上昇しており、5月の25bpt(0.25%)の利下げ織り込み度は50%程度で、7月まで入れるとほぼ100%に上昇しています。
米ドル/円が調整に入ったため、対円の豪ドル/円も急反落。
一時105.45円まで上昇していた豪ドル/円ですが、5月1日(水)に節目である100円をあっさり割り込んで下落しました。
本日5月2日(木)は、99.29円まで急落しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
さらに、コモディティも低調で、5月1日(水)には銅先物が急落したことも、豪ドルを圧迫しているようです。
欧米勢もオプション取引を活発化させている豪ドルの動向に注目です。
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