(「ひろぴーのスイングトレード講座(3) 世界中のトレーダー注目のポイントを狙え!」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
さて、複数のテクニカル分析を行ってエントリーポイントを探し出していくひろぴーさんですが、実はここ最近、ある1人の主婦トレーダーの方とタッグを組んでトレードをするようになってから、以前より勝率がぐんと上がったというのです。
【参考記事】
●ひろぴーのスイングトレード講座(1) 27歳の兼業トレーダーが勝てる理由
●ひろぴーのスイングトレード講座(2) トレードの土台となる3つの要素とは?
●ひろぴーのスイングトレード講座(3) 世界中のトレーダー注目のポイントを狙え!
主婦トレーダーと出会ったきっかけは?
広島在住のhitomiさんというその主婦トレーダーの方との出会いは、2012年に大阪で開催されたFX友の会。
前の記事でもご紹介しましたが、ひろぴーさんを勝ちトレーダーへと導いたきっかけも、このFX友の会でした。
【参考記事】
●ひろぴーのスイングトレード講座(2) トレードの土台となる3つの要素とは?
その後、2人は、それぞれのトレードに関する情報交換をする中、お互いのエントリーポイントが被るということに気づきます。
まず、hitomiさんのトレード手法の基となっているのは、FXトレードを個人投資家に教えるFXコーチとして有名な、ロブ・ブッカー氏の「アリゾナルール」というトレード方法。
以前、彼が来日した際の取材記事がザイFX!にありますので、そちらもぜひチェックしてみください。
【参考記事】
●米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(1) 資産3億4000万円、ロブ・ブッカー氏登場
●米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(2) 簡単で勝率が高い“NYボックス”とは?
●米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(3) 米国流トレード法・2trendy(2トレ)とは?
●米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(4) 逆バリのトレードは危なくないのか?
●米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(5) ドル/円下落のカギを握る3つの指標とは?
●ロブ・ブッカー流・米国式FX(1) 相場の局面を判定する「アリゾナルール」
●ロブ・ブッカー流・米国式FX(2) 急落後、どこで止まるかわかる方法とは?
ダイヤモンド社からは、彼の書籍『全米最強のFXコーチ ロブ・ブッカーとZAiが作った米国式FXマニュアル』(ダイヤモンド社、税込み1680円)も出版されています。
⇒Amazon.co.jpで『全米最強のFXコーチ ロブ・ブッカーとダイヤモンドZAiが作った米国式FXマニュアル』を見る
「hitomiさんと被ってるテクニカルって言ったら、移動平均線200くらいなんですけど、2012年の秋くらいにhitomiさんから『ひろぴーといつもエントリー場所が被るんだけど、ロブやってるの?』って言われて、ロブの本を買ったんです。
自分にはよくわからなかったので、結局、採用はしてないんですけど(笑)。
ただ、hitomiさんは結構、勝率が高くて、5割以上あるんですよ。
それで、hitomiさんもレバレッジ1~3倍で、年間リターンが大体50~100%くらいを目指してます。
大体、毎月300~800pipsくらい取りに行って、ダラダラやるのがモットーというところが、僕と同じスタイルなんです。
手法は違うのにエントリーポイントはほぼ同じ!
手法は全然違ったんですが、あまりにもエントリーポイントが近いので、もしかして2人のエントリーポイントが被ったら、かなり効果が高いんじゃないかなっていうことに気づいて、今年の2月からタッグを組んでいます」
ひろぴーさんのトレードは、コツコツと負けて、大きくドカンと取るスタイルで、勝率は3割くらい。
そこへ、エントリーポイントが近い、かつ勝率が5割以上のhitomiさんと意見が一致したところを狙うようになってからは、勝率が4~5割へと増えたそうです。
これはスゴイ!
さらに興味深いのは、ひろぴーさんは1時間足や4時間足といった比較的大きい時間軸でテクニカル分析を行っている一方、hitomiさんのメインの時間軸は15分足と短めなところなんです。
ひろぴーさんは相場の大きな流れ、トレンドの方向性を分析。それをヒトミさんに伝え、hitomiさんはより細かい時間軸でエントリーポイントを分析します。
分析方法も見ている時間軸も違うのに、エントリーポイントがほぼいっしょというのは、まさにひろぴーさんのおっしゃっていた、複数のテクニカルポイントが重なったところが絶好のエントリーポイント!というわけですね。
エントリーポイント探しの分業体制
まず、ひろぴーさんが会社へ行く前の朝に、その日の狙い目の通貨ペアをhitomiさんに伝え、お昼休憩の時に、お互い連絡を取り合い途中経過を報告。
ちなみに、会社員のひろぴーさんがチャートを見ていられない東京時間~欧州時間は、主婦のhitomiさんが監視役。
会社員の兼業トレーダーと主婦トレーダーという組み合わせは、意外とナイスコンビなのかもしれませんね。
「僕はお昼を食べながら携帯で相場を見直します。
二人の意見が分かれた時は、『ここは打診くらいにしておこう』とか、『ロットを減らそうとか』、打ち合わせをして、詳細を詰めていきます」
2人で協力するようになって、取材時(2013年4月12日)で2カ月ということでしたが、その成績の良さから、かなり手応えを感じているようでした。
いずれはビジネスに!?
また、このトレードスタイルを確立させて、多くの人にも共有したいとひろぴーさんは考えているようです。
「要するに、どちらかと言うとFXも株も専業よりも兼業のほうが圧倒的に多いわけですから、こういうスタイルを確立して、そのやり方をアピールしていきたいですね」
ニーズに合ったシグナル配信
「サラリーマンなので日中は仕事をしていますから、大体、何時から何時くらいの間にエントリーできればっていう何かの通知が来れば、非常に助かるかなと思うんです。
以前、負けていた時にシグナル配信を受けてたんですが、シグナルに気づかずに3時間くらい経ってたりとかして、全然勝てなかったんです。
これは自分のニーズに応えてないなと不満に思い、そのシグナル受信は辞めたんですけど、どうしたらいいかなって考えたんです。
そしたら、何時くらいにチャートがいい形になりそうだから、これくらいの時間に今日はメールしますよ、っていうのがあったらすごくいいんじゃないかなと。
サラリーマンですから、夜はお酒を飲まなきゃいけなかったり(笑)、残業しなきゃいけなかったりするので、それだったら1時間足、4時間足をメインに、100~200pips狙って、リミットとストップだけ置いて放置できればいいですよね」
もしもこれが実現すれば、多くの兼業トレーダーにとってはかなりうれしい情報源になるのではないでしょうか。
私の場合、仕事上、専業トレーダーの方とお会いする機会が多いのですが、やはりトレーダー人口全体で見れば、本業とは別に投資としてFXをされている方の方が多いのではないでしょうか。
実際、私自身もFX関係の会社に勤めているとはいえ、やはり日中は業務が優先となるので(当たり前ですが)、ずっとチャートに張り付いているわけにはいきません。
葉那子もひろぴーさんの特訓を受け始めました!
なので、兼業トレーダーのひろぴーさんのようなトレードスタイルを私も確立していきたいと思い、現在はひろぴーさんに特訓をしてもらっているところです。
その特訓内容については、また当連載で近々ご紹介する予定ですので、少々お待ちください。
さて、とにかく勉強熱心で、本を100冊以上読んだり、チャートを見ながら研究に研究を重ねたひろぴーさんですが、勝てるようになった今でも、週末欠かさずやっていることが、トレードの復習。
「どこでポジションを持ったかというのを、月曜日から金曜日まで全部チャートを見て、『なんでここで入ったのかな?』とか『なんでこれは負けたんだろう?』というのを振り返っています。
負けても、ルールどおりとか、理由があって入ったものはいいんです。とにかくトレードの復習は絶対やってます」
そして、この復習にかける時間はおよそ8時間!
「ぼくもチャート好きなので、見出したら半日くらいは楽勝で見てます。FXを始めた時も、まずはチャートにはまってましたね」
自身でトレードの復習をする以外にも、hitomiさんや、同じく主婦トレーダーの奈那子さん、その他トレーダー仲間の方と電話でトレードの報告をしながら反省会をしたりもするそうです。
オーダーを入れたらストップとリミットを入れて放置するだけ、と言ってはいましたが、やはりその裏には地道な努力の積み重ねがあるわけですね。
ちなみに、チャートを見ているのがお好きだというひろぴーさんですが、ファンダメンタルズもしっかりチェックしているそうです。
「ニュースとか経済ニュースが好きなので、ブルームバーグ、ヤフーニュース、ロイター、トレーダーズウェブFXとかのニュースはほぼ全部見ています。
それで、テクニカルと流れが一致した時はやっぱり大きく行きますよね。そこを常に狙っています」
チャート分析だけでなく、ニュースチェックも怠らないとは、やはり努力あっての常勝トレーダーということがよくわかりました。
次回は、ひろぴーさんの今後の夢についてもご紹介したいと思います!
(「ひろぴーのスイングトレード講座(5) 堅実トレードでも30代中盤で資産1億円に!?」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2013年5月13日(月)~5月17日(金)】
勝ちトレード:ユーロ/米ドル +30pips(307円)
合計収支:+307円
口座残高:8万9865円
先週は米ドル/円や豪ドル絡みの通貨ペアがよく動いていたので、戻りや押し目を狙っていたのですが、動きが強すぎて戻りや押し目が浅く、なかなかオーダーが刺さってくれませんでした。
強いトレンドが発生している時の飛び乗りエントリーも練習する必要がありそうですが、ひとまずルールどおりに1勝できたので、これはこれでよしとします!
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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