■週末にオリンピック開催地決定! 東京は厳しいとの情報も
いよいよ東京時間9月8日(日)早朝に、2020年のオリンピック開催地が決定することになりました。
9月4日(水)は、ブエノスアイレスで記者会見に臨んだ日本関係者が放射能汚染水の質問攻めにあい、タジタジとなってしまったほか、NYタイムズでは「かなり意図的な」放射能汚染のネガティブキャンペーン記事が掲載されるなど、開催地決定を前にして、さまざまな力学が働いています。
今朝方(9月5日)、一部市場参加者から聞いた話では「証券会社のアナリストが現地の関係者にヒアリングしたところ、東京はかなり厳しいとの最新情報が入ってきている」との声も聞かれていて、今や「神のみぞ知る」ところとなった開催地の行方を巡り、神経質な雰囲気が漂っています。
■開催地が東京になれば、ご祝儀相場がやってくる!
これが東京になるのか、他の都市に決まるのかによって株式市場、為替市場の先行きは短期的には大きく変わると思います。
もちろん東京が勝利すれば、高揚感から株式市場にはご祝儀相場がやってくるでしょう。
(出所:株マップ.com)
株式市場が盛り上がれば、為替市場は連鎖反応で円安に向かいます。米ドル/円も楽に100円を超えてくると思います。目先のメドとして意識されている、7月8日(月)の高値101.54円なども視野に入ってくることになるでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
逆に他の都市に負けてしまえば、株式市場は下落し、それにつられて円高になると思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
しかし、2020年にオリンピックが招致できるかどうかに関係なく、金融市場を取り巻く環境は悪くありませんので、マイナスの影響は一時的に終わりそうです。
株安、円高局面では冷静に逆張りをしていけば良いのではないかと思っています。
■シリア問題は織り込み済みか
また、シリアの問題ですが、これは米国が部分攻撃をするのは、ほぼ共通認識となっていますので、実際に攻撃が始まっても、あまり影響はないと思っています。
9月4日(水)には、米上院外交委員会が「限定的なシリアへの軍事攻撃案」を可決しました。週明けにも、本会議にかけられる予定です。
9月3日(火)には、ベイナー米下院議長が「オバマ米大統領のシリア攻撃に対する要請を支持する」ことを表明しており、市場では、ほぼ織り込んだ形となっています。その後、もし事態がさらに悪化するような状況になったときには、また認識を変えれば良いと思っています。
米国の状況ですが、こちらは相変わらず…
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