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■当面は株式市場に期待できそうもない感じ

 そこで政府としては、日銀の一層の金融緩和、あるいはＧＰＩＦ（年金積立金管理運用独立行政法人）による株の購入といったもので株価を上げようと躍起になっているわけです。

 金融政策やＰＫＯ（※）的な手段に頼らざるを得ないということは、全体的に手詰まりというところなのでしょう。株式市場の売買高も大きく落込んでいますので、当面、株式市場には期待できそうもないという感じでしょうか。

（※編集部注：ＰＫＯとは「Price Keeping Operation」の略で、直訳すると「株価維持政策」のこと。もとは、バブル崩壊後、国際連合平和維持活動を表す『Peace Keeping Operations』に引っ掛けて、政府の株価政策の効果を疑問視する皮肉を込めて使われた言葉）

■豪ドルは、弱いＣＰＩで利上げ期待に水を差されたが…

 さて、昨日４月23日（水）、豪ドルは１つの経済指標に大きく水を差されてしまいました。2014年第一四半期のＣＰＩ（消費者物価指数）です。

 予想では年率で3.2％程度の伸びとなり、いよいよ利上げムードが高まると期待されていましたが、結果は年率で2.9％。前期の2.7％は上回りましたが、予想値は下回ったので、一気に利上げムードがしぼんでしまいました。

 昨日の今日ですから、当面、豪ドルには重しができてしまった感じがします。

豪ドル/円 １時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：豪ドル/円 １時間足）

 しかし、オセアニア地区の景気は基本的には好調です。特にニュージーランドの経済は非常に良好な状況にあると思っています。中期的にはオセアニア通貨の堅調さは続くと考えておきたいと思います。

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