NYダウ下落でも日本株が堅調な理由とは?
米ドル/円上昇の裏には郵貯マネーが!?

2014年07月31日(木)16:19公開 (2014年07月31日(木)16:19更新)

今井雅人

■米ドル/円は９日連続陽線に！

他の年金などの資金からも米ドル買いが入っているという憶測も市場では広がっています。

米ドル/円の日足のチャートを見ても、７月18日（金）から昨日７月30日（水）まで、何と９日間連続の陽線を形成しており、記録的な状況となっています。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

昨日７月30日（水）こそ、大幅な上昇で目立った動きとなりましたが、それまで値幅はかなり狭く、下押しを確実に拾ってきている様子がうかがわれます。

それに加えて、米国からの米ドル高要因もあります。昨日７月30日（水）に発表された米国の第２四半期ＧＤＰ速報値は、前期比年率で4.0％の増加と、予想の3.0％を大きく上回りました。

また、第１四半期の数字も確定値である「2.9％減少」から、「2.1％減少」に上方修正されました。

こうした結果も受けて、米ドル全般に上昇圧力がかかり、ユーロ/米ドルも一時1.3366ドルまでユーロ安・米ドル高が進んでいます。

ユーロ/米ドル１時間足

前回のコラムで、ユーロ/米ドルの押し目買いからの撤退を宣言しましたが、間違ってはいなかったようです。

【参考記事】
●ＮＺドルが急落！総裁が利上げ休止発言？利上げムード高まった豪ドルは買い継続！（７月24日、今井雅人）

米ドル/円でも米ドル高傾向が見え始め、昨日７月30日（水）は、４月８日（火）の高値103.12円を上抜けて、一時103.15円にまで上昇しました。

４月８日（火）といえば、黒田日銀総裁が初めてのリアルタイム記者会見で「ネクタイの色を考えたくらいですかね」と不用意な発言をしたことをきっかけに米ドル/円が急落した日であり、その日の高値を抜けてきたことは非常に意味のあることです。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

これまで私は、しばらく揉み合いが続くが、何かのきっかけで、「いずれ米ドル高・円安傾向に抜ける」と言い続けてきましたが、米国の良好な経済指標をきっかけに、上に向かい始めている可能性があると思います。

まだ確信はありませんが、米ドル高方向で、少し相場を見ていきたいと思っています。

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