■途中下車禁物! 流れに乗り続けることが大事!
前回のコラムまで繰り返し、テーマがはっきりしているときは、途中で列車から下車しないで、流れに乗り続けることの重要さを指摘してきました。
【参考記事】
●「10.31ショック」は衆議院解散より影響大!米ドル高よりも円安が目立つのはなぜ?(11月10日、今井雅人)
●塩崎氏の厚労相就任でドル/円105円へ。動き出した列車から早く下車しないこと!(9月4日、今井雅人)
これは、今週(11月17日~)になってもまったく変わっていません。
■予想外のマイナス! 衝撃が走った本邦GDP速報値
11月17日(月)、日本の7-9月期のGDP速報値が出てきました。
結果は年率で1.6%のマイナス成長。予想が2.2%のプラス成長だったので、予想を遥かに下回る結果となり、市場には衝撃が走りました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国GDP成長率の推移)
その結果を受けて、発表の当日、日経平均は500円以上の下落となりました。
(出所:株マップ.com)
しかし、その影響も1日で終わってしまい、翌日11月18日(火)からは、また株価が上昇してきています。
また、為替市場では、継続的に円安が進んでいて、今週(11月17日~)、米ドル/円は、とうとう118円台にまで達しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■消費税引上げ延期よりも「10.31ショック」が原因か
これは、一般的には消費税の引上げが延期されたことによって、景気拡大期待が広がったことが原因だということになっていますが、私は違うと思います。
なぜなら、消費税の引上げ延期は、その前からすでにはっきりしていた、つまりデファクトだったからです。
では、何が原因か?
それは、やはり「10.31ショック」の影響です。
発表があった当日も、日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のような公的なお金が株式市場や為替市場に流れ込んできているとの観測がありました。
前回のコラムでもお話ししましたが、日銀は確実にETF(上場投資信託)の定期購入をするわけですから、それだけでも株価の下支え要因になります。
【参考記事】
●「10.31ショック」は衆議院解散より影響大!米ドル高よりも円安が目立つのはなぜ?(11月10日、今井雅人)
為替市場でも、外国資産に投資するための円売りが断続的に出ており、円安も当然進むわけです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
米ドル/円も、年末までに120円あたりまで行くかもしれないという話をしましたが、気がつけば、あと2円足らず円安が進めば目標に到達するところまで、米ドル高・円安が進んでしまいました。
【参考記事】
●金融市場に衝撃が走った3つの要因とは?ドル/円は年内に120円まで上昇の可能性(11月6日、今井雅人)
弾みのついた相場というのはこういうものです。
さて、最近はもっと過激な…
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