■ユーロ安トレンドはユーロクロスが先行か
テクニカルの視点では、筆者が5月19日(火)に書いたレポートをもって説明したい。内容は以下のとおり。
ユーロ急落、1.12関門割れをもってベアトレンドへの展開を示唆した。3月1.0462を展開してきたい大型ジグザグ型反騰波、すでにトップアウトした公算が高まり、ベアトレンドへの復帰、すでに始まった公算。
大型ジグザグ変動の子波構造では、4月安値1.0520を起点とした上昇波C(黄)、同じ序列におけるA波(黄)の1.618倍に相当、また同波自体の5波構造に完成もジグザグ型切り返しの完成を示唆。C波自体の5波構造では、第3子波iiiの延長が明らかで、同じ序列におけるi波とv波の値幅が等しい傾向も確認され、C波自体の目標達成感を強化した。RSIの弱気ダイバージェンスの構築や指示もユーロの頭打ちを示唆していると見る。
ジグザグ型切り返し、上の序列では第4調整波(緑大文字)に当たり、同調整波の終焉を確認したことで1.1466(15日高値)からすでに下落波に復帰した公算が大きい。近々1.1000~1.1050といったメインサポートゾーンの割り込みをもって一段とベア基調を強める見通し。目先1.12後半~1.13前半はメイン抵抗ゾーンと化し、回復なしではベアトレンドが継続されよう。
前述の両視点が正しければ、ユーロ安が再開された公算が大きいが、対米ドルよりも対英ポンド、対豪ドルといったユーロクロスの方がトレンドを先行させる可能性がある。
■米ドル/円の上放れはホンモノであると認定できる
このあたりの話は、また次の機会があれば詳しく話していきたいが、ユーロ/円のみ、ユーロ安トレンドへの復帰が遅れる可能性を指摘しておきたい。
なぜなら、米ドル/円は長く続いてきたレンジ相場を脱しており、上放れしていく可能性が大きいため、ユーロ安と並行して円安が進みやすいからだ。
円安トレンド再開の、米ドル/円での確認ポイントは、何よりも5月5日(火)高値120.50円や4月13日(月)高値120.84円のブレイクにあり、前回のコラムで説明したディセンディング・トライアングルの上放れの前提条件に照らしてみるとわかりやすい。
【参考記事】
●ドル全体の調整はしばし続く可能性大だがドル/円は118円台死守ならやがて上放れ(2015年5月15日、陳満咲杜)
要する、3月高値122.02円からの変動を、大型ディセンディング・トライアングル型整理局面とみなした場合、同フォーメーションのレジスタンスラインの突破だけでは不十分で、D波トップの突破も必要で、B波トップ突破があれば、なおさら有効である。
5月5日(火)高値120.50円はD波のトップに当たり、4月13日(月)高値120.84円はB波トップとみなされるため、米ドル/円の上放れがホンモノであると認定できる。
(出所:米国FXCM)
であれば、米ドル/円は近々高値を更新し、また、「倍返し」のターゲットを照準として、上昇していく公算が高まる。「倍返し」のターゲットやその根拠について、筆者は昨日(5月21日)のブログに書いてあるから、ここでは重複して言及しないが、円安トレンドの加速に注意しておきたいことを強調したい。
実際、円安トレンドの進行には、もうひとつ大きなシグナルが点灯された。それは他ならぬ、前回コラムでも暗示していた英ポンド/円の高値更新である。
【参考記事】
●ドル全体の調整はしばし続く可能性大だがドル/円は118円台死守ならやがて上放れ(2015年5月15日、陳満咲杜)
今回、このあたりの話を展開するつもりだったが、ユーロ/米ドルと米ドル/円の話が長かったので、また次回にて詳説したい。市況はいかに。
(14時10分執筆)
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