■次回12月のFOMCで、おそらく利上げをすることになる
11月18日(水)に、10月27日(火)~28日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公開されました。
いろいろな意見が出たことが紹介されていますが、市場がもっとも注目したのは、以下の文言です。
「メンバーらは、この変更が、事前に決定はなされてはいないものの、次回会合で正常化プロセスを開始するのがおそらく適切になるという見解の伝達を意図したものであることを強調した」
これは何を意味しているかと言うと、「次回の2015年12月のFOMCで、おそらく利上げをすることになります」ということです。
すでに10月28日(水)に声明文が出た時点で、利上げの可能性は高いという認識はできていましたが、より詳しい議事録が出たことで、確信に変わってきたということではないかと思います。
【参考記事】
●米FOMCで年内利上げ期待高まりドル高!黒田日銀総裁の追加緩和に対する本音は?(10月29日、今井雅人)
■市場も米利上げを織り込み済みか
通常であれば、利上げされると株式にはマイナスの影響が出るのですが、今回は、逆に米国の株式市場は上昇するという反応を見せています。
(出所:CQG)
こういう反応をするということは、すでに利上げは想定済みで、市場も織り込んでしまったということなのでしょう。
■日銀は、現状の政策方針維持を決定。影響ほぼなし
一方の日銀は、11月18日(水)~19日(木)の金融政策決定会合で、現状の政策方針を維持することを決めました。
直近のGDPがマイナス成長に終わってしまったことも踏まえて、「このところ、弱めの指標も見られている」との記述を追加し、判断は引き下げました。
しかし、物価動向に関しては、「やや長い目で見れば、全体として上昇している」という見方を維持しているので、追加金融緩和を期待する市場関係者もおらず、ほとんど影響は出ていません。
■海外投資家の「2015年最後の勝負」で日本株買いか
日本の株式市場は、米国の株式市場が好調なことに加え、一部の海外投資家が、2015年最後の勝負ということで、日本株を断続的に買ってきているようでして、それが日本株を引き上げているようです。
(出所:株マップ.com)
さて、そこで…
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