豪ドル/ニュージーランドドルがRBNZのタカ派転換で急落! ヘッジファンドが長期保有していたロングを手じまい
みなさん、こんにちは。
今回はまず、過去1週間の主要通貨の対米ドル騰落率から見ていきましょう。

このチャートをみると、どの通貨も対ドルで1%も動かなくなってきています。
米ドル/円に中途半端な介入が入った影響もあり、マーケット全体が方向感を欠いた展開が続いています。
そうした中、対米ドルで値を上げたのがニュージーランドドルです。
その要因は、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])にあります。5月27日(水)の金融政策決定会合で、RBNZはタカ派スタンスへと転換。
OIS(Overnight Index Swap、翌日物金利スワップ)では、今後12カ月で4回以上の利上げを織り込み、1年後のRBNZの政策金利は約3.4%と見込まれ始めています。
これを受けて豪ドル/ニュージーランドドルが急落し、ニュージーランドドル/米ドルも反発しています。

(出所:TradingView(トレーディングビュー))
一部のヘッジファンドは、豪ドル/ニュージーランドドルのロングポジションを長期保有しており、今年(2026年)の収益源にもなっていました。そのロングに利益確定売りが断続的に流入。これにより突然、豪ドル/円も重くなってきています。
マーケットでは短期筋も豪ドル/ニュージーランドドルの売りを増やしており、調整モードに入っています。
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米ドル/円の160~162円が事実上のベッセントライン。本来のベッセントラインは米10年債利回り4.5%のこと
イラン戦争終結期待もあり、WTI原油先物は一時90ドルを割り込んでいます。
しかし、原油が急落しているにもかかわらず、米ドル/円はじり高となっています。
ここで、最近マーケットでよく耳にする「ベッセントライン」という言葉について整理しておきたいと思います。
「ベッセントライン」とは本来、米10年債利回りの4.5%を指す言葉です。
ベッセント米財務長官が就任後、米10年債利回りを4.5%程度に抑えることを重視しているとされたことから、マーケット参加者の間で定着した表現です。

(出所:TradingView)
それでは、米ドル/円にもベッセントラインはあるのでしょうか?
ベッセント米財務長官は、日本国債急落や円安をつうじて米国債利回りが押し上げられないよう注視しています。より具体的に言うと、日本側が財政・金融・為替の各面で市場を落ち着かせるメッセージと政策運営を行うことを求めているわけです。
一言でいえば、拡張財政や過度な円安容認にブレーキをかけろという圧力をかけていると読むべきかと思います。
その真意は「米国の借入コストを日本発の金利上昇で押し上げたくない」ということです。
この文脈において、米ドル/円の160〜162円がベッセントにとって事実上の防衛水準として意識されている可能性は十分あります。

(出所:TradingView)
円安が進行し日本の長期金利が上昇すれば、米10年債利回りへの波及をつうじて、ベッセント米財務長官がもっとも警戒する「4.5%ライン」が脅かされかねないからです。
つまり、米ドル/円の160〜162円は、米10年債利回り4.5%を守るためのベッセント米財務長官の防衛線と読むこともできます。
結果、当面の米ドル/円は160~162円がレジスタンスになりそうです。
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米ドル/円の159~160円は売りモード!介入が入れば155円台で買い戻し
こうした背景のもと、多くの事業法人も次の米ドルの手当てのために介入を待っているという話が聞こえてきます。
事業法人の米ドル買いが遅れているということは、以前から把握していました。
こうした場合、個人的には中期の円安見通しに従って、米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)はロングにするところ。
しかし、いわゆる米ドル/円のベッセントラインが気になるため、個人的にも米ドル/円の159〜160円のゾーンは米ドル売りモードだと想定しています。
そして実際に介入が入れば、前回同様、155円台で買い戻しというスタンスにしています。

(出所:TradingView)
米10年債利回り4.5%というベッセントラインを守るために、米ドル/円の160〜162円もまた防衛されるのか。当面は、ベッセント米財務長官の動向と政府・日銀の介入タイミングに注目したい局面が続きそうです。
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