■前回のコラムどおり、ECB後にユーロ急上昇!
前回のコラムで、ECB(欧州中央銀行)が緩和をした後は、ユーロ買いになるのではないかという話をしました。
【参考記事】
●ECB理事会後にユーロはどう動く?ユーロ/ドルは下値確認後ショートカバーか(12月3日、今井雅人)
結果としては、ドイツなどの反対があったので、市場が期待していた量的緩和の積み増しにまで、ECBは踏み込みませんでした。そのため、よりユーロ買いが進み、1日で400ポイントも上昇する激しい動きとなりました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
上げが急過ぎたので、投資家の多くはロスカットする機会をとらえられなかったようで、その後も少し下がると買いが入るという展開が続いています。
こうした状況を見ると、今後はFOMC(米連邦公開市場委員会)のあとに、また調整が入って米ドルが売られるのではないか? という連想が働くのは当然であり、それによって、また、米ドルが下落するという展開につながっているのだと思います。
■FOMCは利上げ後の金融政策が注目ポイント
FOMCは、来週の12月15日(火)-16日(水)であるので、その動向には十分注意をしていただきたいと思います。
ポイントは、今回の利上げの後、金融政策をどうするかという点でしょう。声明文や会見の内容をよく見る必要があります。
仮に、当面追加利上げはしないというニュアンスの内容があれば、米ドル売りが加速する可能性があるので、注意しておいていただきたいです。
より長期的な観点で見れば、米ドル高の流れが変わっているとは思いませんが、紆余曲折があるということです。
■ユーロ/米ドルは3月の相場と同じ動きに?
米ドル/円に関しては、あとで紹介しますが、ちょっと気になることがあるので、米ドル買いに対しては少し慎重に見ています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ユーロ/米ドルですが、これは2015年3月の時の動きとよく似ているので、少し参考にしたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
2015年3月は、底をつけた後に急騰し、その後一旦緩んだものの、もう一度買い戻され、そして、また底を試しにいくというジグザグの動きをしていますが、今回もそのような展開になるのではないでしょうか?
【参考記事】
●2015年3月と似ているユーロ/ドルの動き。みんな同じことを言い出すと相場は終わり(11月12日、今井雅人)
それとは別に…
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