昨日はアジア時間で日本株が大幅上昇。昨日からマイナス金利の適用が始まって、その効果はわからずとも、ともかくも金融緩和ということで言葉に踊った側面もある。また夕方から始まるサウジ、ロシア、カタール、ベネズエラの4か国協議でも、何かしらの前進があるものと期待されていた。
つまりマーケットは期待主導でリスクテークとなったのだ。しかしドル円などは明らかに買われ過ぎであるので、いつスピード調整が出てきてもおかしくはない状況だった。つまりリスク調整も起こりうるということ。
欧州時間に入って4か国の石油相会談では、増産はしないことを決めたものの、減産にまでは踏み込んでいない。それまでに原油相場は2ドル以上も期待ベースで買い進まれていたので、失望売りを誘った。原油価格は2ドル分のゲインをすべて吐き出した。
するとマーケット全体のリスク許容度が減退して、大きなリスク回避を誘った。ドル円は急速に113円台まで下がってきた。私のこの局面をとらえて、ドル円のショートで勝負。113円台に突入してからはショート参戦していった。
ニューヨーク市場は連休明けだったが、やはり米国株など利食い売りが先行。ドル円は114円台に戻りかけようとするが、重い足取り。しかしニューヨーク序盤につけた113.60が、ドル円の底値となって、下値も限定的だった。
私はあまり体調も冴えないので、小幅ながらも損切りして休んだ。その後、ニューヨーク終盤にかけては米国株の見直し買いも入り、リスクオンの観点からドル円も114円台まで完全に戻し切っている。
昨日と同じで、今日の朝のアジアセッションでもリスクテークで始まった。私もドル円を少々買ってみたが、基本的にブルではないので、すぐに益出しを図る。昨日の夜にやられた分を取り戻して、今日の相場を眺める。
やはり日本株も急伸して始まったがランチタイムにはダレてきた。ドル円も114円台のキープは難しそうな動きをして、日経先物も昨日の安値を下回ってくると113円台ミドルへ後退。
今晩は再び、原油相場が問題になりそうだ。昨日の4か国会談の結果を前向きにとらえるのか、それともやはり失望と受け取るのか。原油相場は期待先行で上がってきた側面が強いので、落ちるとしたら3ドルくらい簡単に落ちるだろう。
その時はドル円も大きな下げを下げられない。経済指標はたくさん出る予定だが、指標の注目度はかなり下がっているのが実情だ。
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