■最初は残留派が優勢、みたいな話だったが…
衝撃的な相場展開でした。
日本時間6月23日(木)~24日(金)に実施された、英国がEU(欧州連合)に残るかどうかの国民投票。
早朝の投票締切り直後に発表された調査結果から、残留派が上回っているという見方が広がって、安心感からクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を中心に円安方向へ向かい、主要国の株式の先物も大幅に上昇しました。
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■英ポンドの急落は、凄まじかった…! 離脱派の勝利!
しかし、その後、開票結果が出てくるに従って、離脱派が上回っている結果が徐々に明らかになり、一転、すべての相場が崩れていきました。
特に、英ポンドの急落は凄まじく、英ポンド/円は160.19円から133.31円まで実に27円近く、英ポンド/米ドルは1.5018ドルから1.3229ドルまで1800ポイント近く下落しました。
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ここ数年、ここまでの相場を見たことがない激しい動きとなりました。
そして、結果として、離脱派の勝利という形になりました。
相場の方は、突っ込み過ぎた反動で、逆に戻してきています。なんとも凄まじい相場展開でありました。
■英国がEUを離脱した場合の影響を冷静に考える
さて、今後の展開ですが、私は本日6月24日(金)の大相場でいったん市場は、織り込んでしまったのではないかと思います。
ジョージ・ソロスが、もし英国がEUから離脱すれば、英ポンドは20%程度下落すると予測していましたが、1日で20%近く下落してしまいました。
これからは、本当に英国がEUから離脱した場合、大きなマイナスになるのか? という点を、市場は冷静に考え始めるのではないかと思います。
英国がEUを離脱した場合、通貨はこれまでもユーロではなく、英ポンドを使っていたわけですので、そういう面では影響はありません。
あるとしたら、今後、人の移動、あるいは商業取引で不都合が出るのではないかという点です。しかし、これは、実務的な問題であり、EU各国と、それぞれ協定を結べば良い話です。
確かに、1カ国ずつ協定を結んでいくのは非常に手間のかかる話ではありますが、できないことではありません。人の移動も、それほど障害になるとは、あまり思えません。
そういう意味においては、ひょっとすると英国にとって好意的に取られてくる可能性も否定できないでしょう。
ただ、1つ心配なことが…
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