■米雇用統計発表後、米ドル/円はしっかりと雲を上抜けた
前回のコラムで「重要となってくる」とお伝えしておいた9月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が15.6万人となったほか、失業率が5.0%、平均時給が0.2%と、いずれも市場予想を下回る弱い数字となりました。
【参考記事】
●雲の上限上抜けか!? ここ2、3日が大事!ドル/円は、チャート的にも重要ポイントに(10月6日、今井雅人)
米ドル円/は102円台後半まで下落したものの、結局、そこからは下値を切り上げる展開となり、一目均衡表の雲をしっかりと上抜けることになりました。
(出所:ヒロセ通商)
どうやら、下押しした場面では、しっかりとした「本邦機関投資家の買い」が断続的に観測されていたようです。
■FOMC議事録公表後、米ドル/円はさらに上昇!
また、昨日(日本時間:10月13日未明)発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(9月20日~21日分)でも言及されているように、「金利据え置きは、僅差の決定だった」ほか、「大部分のメンバーがリスクは、ほぼ均衡と判断している」ことから、年内の利上げ期待はかなり強いです。
そういった状況を反映してか、米長期金利も、このところ上昇基調を高めています。米10年債利回りは、一時1.7992%をつけました。
米ドル/円は、10月12日(水)には、米長期金利の上昇を受けて一時104.484円まで上昇。本日13日(木)のアジア市場でも、さらに買われて104.635円まで値を上げました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
ただ、9月の中国貿易収支が市場予想を大幅に下回る弱い結果だったことをきっかけに、日経平均が一転して下落するにつれて、一気に103.558円まで急落することになりました。
(出所:株マップ.com)
■米ドル/円は100円~105円程度のレンジ相場に入ったか
こういった動きを見ていると、米ドル/円は、目先ポジションがロングに傾いてしまっているように感じます。実需勢の買いを背景に、市場がロングポジションを増やしていった結果が、本日10月13日(木)のような値動きにつながっているのでしょう。
まだまだ大きなトレンドが転換したとは言えず、おそらく100円から105円程度のレンジ相場に入っているのではないかと考えています。
現状は、極めてニュートラルな状況でしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
一方で、欧州通貨は…
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