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《重要》「ザイFX!×ビットコイン」サイト閉鎖のお知らせ


「ザイFX!×ビットコイン」サイトは、2023年6月26日(月)をもって閉鎖することとなりました。長らくご愛顧いただき、ありがとうございました。

以降、仮想通貨(暗号資産)の情報は、ザイFX!内に設ける新コーナー「仮想通貨取引所おすすめ比較!」にて、従来よりも規模を縮小して提供いたします。特にチャートやレートについては、ビットコインなど主要数銘柄の情報を参考程度に掲載する形に縮小いたします。
「ザイFX!×ビットコイン」にて、チャートやレートをご覧ただいているみなさまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

なお、ザイFX!の「FXチャート&レート」内にある「ビットコインVS主要通貨」(ビットコイン/円、ビットコイン/米ドル、ビットコイン/ユーロ)については、これまでどおり対象銘柄のレートとチャートの提供を継続しますので、あわせてご活用ください。

今後ともザイFX!をよろしくお願い申し上げます。

30億円分ビットコインを持ってた!? Krakenの
ジェシー・パウエルCEOに緊急インタビュー

2016年10月24日(月)12:00公開 [2016年10月24日(月)12:00更新] 高城泰[ミドルマン] バックナンバー一覧へ>>

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■ザイFX!のビットコイン価格、提供元は?

ザイFX!「FXチャート&レート」で見られるようになったビットコインのチャート。FXをやりつつもビットコインの動向を気にしている人は多いはず。そう思ってザイFX!ではビットコインのチャートを追加したわけだけど、でも、ビットコインってどこかに集権的な取引所があるわけじゃない。

ビットコインVS 主要通貨 日足
ビットコインVS 主要通貨 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン VS 主要通貨 日足

 FXでも会社によって為替レートが微妙に異なるように、ビットコインも取引所によって価格が違う

 じゃあ、ザイFX!で使われている価格はどこの価格かというと「Kraken」(クラケン)という会社。米国のサンフランシスコに拠点を置く仮想通貨の取引所で、ユーロ建てのビットコイン取引では世界一。対円でのビットコイン取引も提供しており、日本で利用している人もいるだろう。

【参考記事】
ザイFX!に「ビットコインチャート」登場! このタイミングでリリースした理由とは?

■来日中のジェシー・パウエルCEOに緊急インタビュー!

 そんな世界的にも注目されるKrakenの創業者であり、CEOであるジェシー・パウエルさんがこのたび緊急来日、ザイFX!編集部を訪問してくれた。

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏プロフィール

 ジェシーさん、ザイFX!のビットコインチャート、どう!?

 「FXの情報を発信しているサイトに掲載されるなんてスゴイね。米国だとブルームバーグにはビットコイン価格の情報を提供しているけど法人向け。個人投資家に直接届けられるなんて、とてもクール!

 お気に召してくれたようでひと安心…。

 さて、2017年5月までには通称「仮想通貨法」が施行され、いよいよビットコイン取引の環境が整いそう。Krakenもマネーパートナーズグループから出資を受けているだけに、日本での展開にも拍車がかかりそう。

【参考記事】
ビットコインの衝撃(1) マネパでビットコインが買えるように!?そもそもビットコインとは?
ビットコインの衝撃(4) マネパが2016年3月にはビットコインを簡単に使えるようにする!?
マネパがビットコインレートの表示開始! ビットコインが夏に上昇しそうな理由とは?

マネーパートナーズFXのウェブサイト
マネーパートナーズFXのウェブサイト

 一番気になるのは、「FX会社の参入がいつになるのか?」だが…?

 「うちはいつでも準備ができているよ。あとはパートナー企業のタイミング次第。私の感触としては、『他社よりも早くサービスを始めたい』という思いと、『2017年5月の法律施行を待ってから』という思いの間で揺れているように感じますね」

仮想通貨法の状況

■ビットコイン版「ミセス・ワタナベ」の登場も!?

 「遅くとも2017年5月には…」といった感じのようだ。ジェシーさんから見て、日本のビットコイン市場はどう映るのだろうか。

 「2017年は、日本でビットコインの人気が高まると予想する人は多いよね。米国だとビットコインのテクノロジーの入り口に関心を持つ人がほとんどだけど、日本ではFXトレーダーからの注目度が高いと聞いています。とてもおもしろいことです」

 個人向けのFXが日本で急拡大するとともに、為替市場では「ミセス・ワタナベ」が世界的に注目されるようになったけど、同じようなことがビットコイン市場で起きるかも。

■日本の取引所がハッカーのターゲットに!?

 「ただ、そうなると懸念もあります。日本の取引所のセキュリティです」

 渋谷に拠点を置いていたマウントゴックスから70万ビットコイン以上が盗まれた事件、まだ記憶に新しい。ただ、あの時は、わざわざ渋谷に抗議へ来た外国人がいたように、利用者の多くが日本以外の人だった。

 「日本でビットコインの取引が増えると、日本のビットコイン取引所がハッカーのターゲットになるかもしれません。たくさんのビットコインが集まる取引所は、ハッカーにとって格好の標的。主要な取引所はハッカーからのアタックを日々受けていますし、ハッキングされてしまったところも多い」

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏

取引量が増えると、日本の取引所もハッカーの標的になる可能性があると言うジェシー・パウエルさん。主要な取引所はハッカーからの攻撃を日々受けているのだとか…

 つい最近も、香港の「ビットフィネックス」という取引所から約12万ビットコインが盗まれたばかり。FX会社で「買ったはずのトルコリラが盗まれた!」なんてことはまず起こらない。取引所からのビットコイン盗難事件が相次ぐようだと、安心してトレードできない……。

【参考記事】
ビットコインの衝撃(2) マウントゴックスの真の罪とは? 高値1242ドルは自作自演?
ビットコインチャート公開記念コラム(2)盗難事件による急落は絶好の買い場か!?

■「取引所≠保管所」と心得ておくべし!

 「対策の1つはどこの取引所でトレードするか、セキュリティ体制を中心によくリサーチすること。マウントゴックスは、以前から危ないと言われていました。Krakenも毎日のようにアタックを受けていますが、これまで一度もハッキングされたことはありません

 取引所のセキュリティ体制、素人にはなかなか判断が難しい。クチコミや過去にハッキングされたかどうかといった情報を頼りにするのが良いかも。

 「それと、もう1つは『ビットコインの取引所は保管所ではない』ということ。ビットコインを安全に保つには、トレードしない部分は取引所から出して、自分のウォレットに移しておきましょう。FXのようにレバレッジを効かせた証拠金取引ができる取引所もあるので、そう多くのビットコインを取引所に預けておく必要はありません」

■30億円分のビットコインを持っていたはずが…

 ビットコインとの関わりも長いジェシーさん。相当、ビットコインも持っているはず。

 「昔はたくさん持っていましたが、会社をつくるために売ってしまったんです。5万ビットコインくらいあったから、売らなければ一生遊んで暮らせたね(笑)」

1ビットコイン=6万円とすると、5万ビットコインって…30億円!!

 「会社を始めたばかりのころはビットコインで給料を払っていたこともある。エンジニアのひとりは1万ビットコインくらいあげたので、ビットコインの価格が上がるとリタイアしちゃった(笑)」

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏

5万ビットコインくらいあったってことは、現在のビットコイン価格にすると日本円でおよそ30億円くらい!? ジェシーさん、もし、それが手元に残っていたら、そりゃあ一生遊んで暮らせましたね

■じゃあ、KrakenのCEOはどうやって保管しているの?

 Krakenの設立は2011年。ちょうど1ビットコインの価格が1米ドルを越えた頃。それからわずか2年後、史上最高値の1200ドルをつけた。ジェシーさん自身は、ビットコインをどう保管しているのだろうか?

 「ヒミツです(笑)。毎日の買物に使う分はiPhoneのウォレットに保管しています。使えるお店では、なるべくビットコインで支払うようにしているから。あとの残りの大部分は『コールド・ストレージ』、つまり、ネットワークから切り離して保管しています」

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏

 ハッカーの侵入経路はインターネット経由がほとんど。「だったら、インターネットにつなげなければ、安全に保管できるじゃん!」というのが、コールド・ストレージの発想だ。ネットにつながっていないと不便ではあるけれど、ハッキングの脅威からは解放される

 コールド・ストレージの手段として、最近では必要なときだけパソコンに挿して使えるUSBメモリのような「ハードウェア・ウォレット」も普及してきた。ハッキングが心配な人は利用すると良いかも。

 もちろん、それはそれで「ハードウェア・ウォレットをなくす、破損する」と言った物理的なリスクはあるのだが…。

■世界の半分の人は銀行口座を持っていない

 一番気になるのはビットコインの値動き。今後のビットコイン価格について、ジェシーさんの見通しは?

【参考記事】
ビットコインチャート公開記念コラム(1) ビットコイン相場は何によって動くのか?
ビットコインチャート公開記念コラム(2) 盗難事件による急落は絶好の買い場か!?

 「それは本当に難しい…。ビットコインが誕生したのは2009年。それから10年も経たずに時価総額約1兆円へと成長しました。でも、とても若い業界だし、これから10年で何が起こるかを予想するのはとても難しいんです」

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏

KrakenのCEO・ジェシーさんでもビットコイン価格を予想するのは難しいみたい。それがわかれば苦労はしないか…。でも、仮想通貨のシステム全体が成長していくことは確かだろうとみているそう

 「ただ、ビットコインのような仮想通貨のシステム全体が成長していくことは確かでしょう。世界では銀行口座を持てない人も多い。そんな人でもインターネットにつなげられれば、ビットコインを使って面倒な手続きなしに送金できますから」

 日本だと銀行ネットワークが発展しているから実感が持ちづらいけど、世界では銀行口座を持っていない人が20億人以上もいる

 開発途上国では固定電話を飛び越えて携帯電話が普及したように、銀行ネットワークの整備よりもビットコインの普及が先んじる可能性だって高そう。

世界の銀行口座保有率

※「世界銀行」のデータより作成

■仮想通貨2番手として注目されるイーサリアムとは?

 そうなればビットコインは、対米ドルの史上最高値・1200ドルを超えていくことだってありそう、ですよね?

 「ただ、仮想通貨はビットコインだけではありません。2番手として今、注目されているのは『イーサリアム』。Krakenでもイーサリアムの取引は増えているし、イーサリアムは新しい仮想通貨のプラットフォームとなることもできる」

仮想通貨2番手として注目される「イーサリアム」

※「Crypto-Currency Market Capitalizations」の2016年10月19日時点のデータより作成。時価総額は米ドル表記だったが、1米ドル=103円として日本円に換算した

 イーサリアムでは2016年8月、路線対立から「ハードフォーク」と呼ばれるブロックチェーンの分岐があったばかり。1つのイーサリアムをイーサリアム・クラシック(ETC)と新イーサリアム(ETH)の2つの仮想通貨に分裂させるという決断だ。

 もともとの発端はイーサリアムをベースにした仮想通貨への攻撃がきっかけ。ハッカーに攻撃されたブロックチェーンを切り離すためにハードフォークの決断が下されたのだが、2つのイーサリアムが並行する、ややこしい事態を投資家は嫌気するかとも思われた。

 しかし、投資家は新イーサリアム(ETH)を支持したのか、ハードフォーク後も新イーサリアム(ETH)は順調に値を伸ばしている。

 「ビットコインだけでなく、仮想通貨の世界では新しい、興味深い仮想通貨が次々に登場しています。このうちのいくつかは近いうちにKrakenでも取り扱いを始めようと思っています」

 そう言ってジェシーさんが現在、注目をしているのは、ビットコインの匿名性を高めた「Zcash」(ジーキャッシュ)や、胴元不在でベッティング(賭け)が可能になる「Augur」(オーガー)、それにクラウド・ストレージと関連したコインのような新しい機能を持った「Filecoin」(ファイルコイン)など。

イーサリアム/ビットコイン(ETH/XBT・ETH/BTC) 日足
イーサリアム/ビットコイン(ETH/XBT・BTC) 日足

(出所:Kraken)

■ボラティリティの高さがビットコイントレードの魅力!

 日本だとビットコインばかりが注目されがちだけど、世界では特徴的な機能を持ったコインへの注目度が高いようだ。ビットコイン以外の仮想通貨にも注目しておくとおもしろい…。

 だけど、問題が1つ。「うちで新しいコインを作りました。値上がり必至ですが、今なら安く譲りますよ!」みたいな詐欺師が増えているのだ。ビットコイン以外の仮想通貨を買うときは厳重に注意してほしい。というか、仮想通貨初心者はビットコインとイーサリアムから始めるのが無難だ。

 「仮想通貨を初めてトレードするならビットコインから始めるのがオススメだね。

 2017年5月に向けて日本でもビットコインの情報がもっと増えてくるはずだし、フィアット(法定通貨)よりもずっとボラティリティが高い。きっとトレードを楽しんでもらえるよ」

Kraken(クラケン)CEOのジェシー・パウエル氏

ボラティリティの高さは、「殺人通貨」こと英ポンドの比じゃない! ボラの高さこそ、ビットコインの魅力。激しい値動きを好むトレーダーは必見かも。初めての仮想通貨なら、オススメはビットコインだとジェシーさん

 ボラティリティの高さといえば「殺人通貨」こと英ポンドだけど、ビットコインのボラティリティは英ポンドの比じゃない。ボラティリティ重視の人には魅力的なトレード対象となりそうなビットコインだから、取引環境が整備されるのをじっくり待とう。

(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/和田佳久)

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