■米ドル/円上昇の牽引役は「株高」にチェンジ
日本株の急激な回復と比較すると、米ドル/円の反発は今一歩。
2016年の米ドル/円のオープンは120.22円ですので、年足で陽線になるためにはあと20日程度でで6円強急騰する必要があります。
(出所:CQG)
ただ、トランポノミクス(※)を背景に短期間で急伸した米ドル/円は、本稿執筆時点でも113円台ミドルと堅調推移。
(※編集部注:「トランポノミクス」とは、次期米大統領のドナルド・トランプ氏とエコノミクス(経済学)を合わせた造語で、トランプ政権が進める経済政策を指す)
米ドル/円が115円という節目を目前に上げ渋っているのは、米国債利回りの上昇が一服したことが背景にあります。
(出所:CQG)
ただ、米国債利回りが極端に上昇すると、株にとってネガティブな要因となります。
【参考記事】
●トランポノミクスが「株高・円安」を促進!? ドル/円は押し目買い継続、次は109円へ!(11月14日、西原宏一&大橋ひろこ)
米国債利回りの急騰が沈静化することが、前述の米国株の急伸にもつながります。
そして、米国株の上昇は、日本株の続伸、米ドル/円のサポート要因となります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■NYダウは2万ドル、米ドル/円は120円へ向けて上昇中
115円目前にして上げ渋っている米ドル/円相場に対しては、「トランプラリーの終焉」という報道も見受けられます。
ただ、NYダウが2万ドルに向けて続伸している相場環境の中「トランプラリーの終焉」という表現には違和感があります。
NYダウが2万ドルに向け、続伸する環境下、「トランプラリー」は継続。
呼応して日本株も堅調に推移。
リスク許容度が好転する中、米ドル/円も節目の115円を超えて続伸する公算が高まります。120円への上昇過程の最中にある米ドル/円相場に注目です。
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