■米ドル/円はユーロ相場に振られる展開
ユーロ/米ドル急騰の動きにつられて、米ドル/円でも米ドル安が進行。113円台前半から110円台前半まで米ドル安が進みました。1月17日(水)には、一時110.195円まで下落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、その後はユーロ/米ドルの急落(=米ドル高)にあわせて、米ドル/円でも米ドルは回復し、本日1月18日(木)は、111円台で推移しています。
■米金利の堅調さを忘れてはいけない!
さて、今後の展開でありますが、この間も米国の長期金利は堅調に推移しており、10年物では2.6%を伺う展開となっています。17日(水)には、一時2.5904%まで上昇しました。
(出所:Bloomberg)
ユーロ圏などの金融政策の方に注目が集まってしまっていますが、米国の金利も堅調であるということを忘れてはいけません。
【参考記事】
●米金利上昇でも米ドル安になった理由は? 出鼻をくじかれ、しばらく後遺症が残る!?(1月11日、今井雅人)
また、日本も日銀が超長期債の入札金額を少しだけ減額したことを受けて、円高になる局面もありましたが、日本の金融政策がすぐに変更に向かうとは、とても考えられません。
■米ドル/円のさらなる下落は考えにくい!
そういう状況を考えると、米ドル/円がここから、さらに下落するようなことはないと思っています。
日本の機関投資家も、少しずつではありますが、米ドル/円が下がっていくところを断続的に買ってきています。
さらに、米ドル/円の110円台では、大きな輸入企業からも長期為替、いわゆる「フラット為替」といった、長めの為替予約の引き合いが、かなり活発に見受けられたとも聞いています。
【参考記事】
●ドル/円は110.00円の攻防が流れを決める! ドル安の流れと機関投資家の買い需要交錯(1月18日、西原宏一)
今後のイメージとしては、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も含め、全体的に緩やかな円安に戻っていくような展開を予想しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
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