■ユーロ/米ドルの買いが手仕舞いされやすい!?
米長期金利の上昇から株価が下がり、リスク回避の米ドル高となっていることもあり、ユーロ/米ドルは短期的に下がりそうだと考えています。
株価が急落しているため、利益のあるものを利食いする動きが出てくると思われます。ポジションが偏っているものは手仕舞いされやすいため、ユーロ/米ドルの買いが手仕舞いされやすいのではないかと思い、ユーロ/米ドルの下げが期待できるのではないかと考えています。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
ユーロ/米ドルは、1.2330ドルがサポートとして機能していますが、ここも割れる可能性が高いのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
■資源国通貨に対する米ドル高相場へ
ユーロ/英ポンドやユーロ/豪ドルなどのユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)を見ると、ユーロが相対的に強く、さらに、リスク回避となると資源国通貨が売られやすいため、NZドル/米ドルや米ドル/加ドル、豪ドル/米ドルでの米ドル買いが良いように思います。
NZドル/米ドルは、昨年(2017年)9月以降、0.7450ドルで上値を抑えられています。まだ、0.7280~0.7430ドルのレンジですが、ユーロ/米ドルが調整するのであれば、こちらも下げが期待できるように思います。
(※編集部注:本記事の寄稿後、編集作業中にNZドル/米ドルは一時、0.7257ドル付近まで下落した)

(出所:Bloomberg)
また、米ドル/加ドルは、高値と安値を切り下げる動きを、米雇用統計をきっかけに上方へブレイクしており、これは上昇を示唆する形になります。

(出所:Bloomberg)
豪ドル/米ドルは、すでに下がってきていますが、豪ドル/円と同様、以前のサポートがレジスタンスとなっている状況なので、こちらも下げが期待できそうです。

(出所:Bloomberg)
ここまでは米ドル安相場でしたが、市場の注目が米長期金利に移ったため、流れが変わっており、リスク回避の動きがまだ出る可能性もあるため、資源国通貨に対して米ドル高の動きが期待できそうです。
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