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田向宏行
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米中貿易戦争は緩和どころか激化している!
なぜ、それでドル全面高になっているのか?

2018年05月02日(水)18:12公開 (2018年05月02日(水)18:12更新)
陳満咲杜

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■ドルインデックスが200日線を上抜けし、米ドル安局面終焉

 米ドル全面高が続いている。ドルインデックスは200日移動平均線(200日線)をブレイクしたが、これは昨年(2017年)4月以来初めてのことで、昨年(2017年)年初から一貫して展開された米ドル安局面の終焉を示している上、4月20日(金)に本コラムが指摘したように、今回の米ドル高はホンモノであることが証左されている。

【参考記事】
このままなら民主主義は全体主義に敗北の運命!? ドルは既に底打ったか底打ちが近い(2018年4月20日、陳満咲杜)

ドルインデックス 日足(クリックで拡大)
ドルインデックス 日足

(出所:IG証券)

■ユーロ/米ドルは200日線割れで、ユーロ高終焉

 対極として位置づけられるユーロ/米ドルの200日線割れも昨年(2017年)4月以来の出来事であり、これが2017年4月安値から引かれたメインサポートラインを割り込んだのに続いて起こったことから考えて、ユーロ高はすでに終焉、ここからはしばらく下落していくだろうと推測される。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)
ユーロ/米ドル 日足

(出所:IG証券)

■英ポンド/米ドルのダブル・トップ完成が、米ドル底打ちを証左

 「米ドル全面高」という言い方のとおり、米ドルの反騰は、対円、対英ポンド、対豪ドルなど、主要外貨に対して、すべて確認されており、大きなポイントとなっている。

 対円で110円の心理的大台に接近したほか、対英ポンドや対豪ドルの「ダブル・トップ」というフォーメーションの形成や下放れの確認は印象的で、また、重要なサインを灯していると思う。

 英ポンド/米ドルも同じく、まずは2017年3月安値から引かれたメインサポートラインを割り込み目先200日線の割り込みをもって英ポンド高の終焉、また、これから反落変動が継続することを示している。

英ポンド/米ドル 日足(クリックで拡大)
英ポンド/米ドル 日足

(出所:IG証券)

 日足における「ダブル・トップ」のパターンが、3月安値の割り込みで確認された以上、ごくシンプルな見方でこれから「倍返し」目標の1.3ドルの大台打診にトライしやすいだろう。

 もちろん目先を含め、途中ではスピード調整があると思うが、メイントレンドが確認された以上、戻りがあればむしろ売りの好機と捉えるべきであろう。

 ちなみに、英ポンドは主要外貨のうち、4月に入って高値をいったん更新した通貨なので、4月20日(金)コラムの指摘どおり、英ポンド/米ドルの「ダブル・トップ」の構造、そして下放れを果たしたことは、米ドル高の可能性を証左、米ドルの底打ちがすでに完了したと言える根拠でもある。

【参考記事】
このままなら民主主義は全体主義に敗北の運命!? ドルは既に底打ったか底打ちが近い(2018年4月20日、陳満咲杜)

■最も弱かったのは豪ドル、ここから大幅に下落か

 主要外貨のうち、最も弱かったのは豪ドルである。今年(2018年)1月高値と昨年(2017年)9月高値で形成された大型「ダブル・トップ」は、昨年(2017年)12月安値の割り込みをもって確立され、ここから大幅に下落余地を拡大するだろう

豪ドル/米ドル 日足(クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 日足

(出所:IG証券)

 途中のリバウンドは、4月高値を形成したが、これが200日線に制限されていたことに注目すれば、ここからベア(下落)トレンドを修正するにはハードルがかなり高いと言える。

 もちろん、足元では200日線とかなり離れているから、近々いったんスピード調整(切り返し)があってもおかしくないが、米ドル全面高の基調が確認された以上、戻りがあれば、戻り売りの好機と見なすのも自然な成り行きだ。

 目先の米ドル全面高、そしてまた、これから米ドル全面高が継続…

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