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ホリエモン仮想通貨祭(3) カギはあぶく銭&
QRコード決済。堀江貴文の仮想通貨大予言とは?

2018年07月20日(金)22:00公開 (2018年07月20日(金)22:00更新)
ザイFX!編集部

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「ホリエモン仮想通貨祭(2) 1800倍以上に爆騰したイーサリアムが取り出せなくなった!?」からつづく)

 ホリエモン仮想通貨祭、第2部の後半で、堀江貴文さんの対談相手として登壇したのは、VALU代表取締役の小川晃平さん。VALUは2017年にリリースされたサービス。個人が株式のようなものを発行して、それを売買できるものだ。その売買はビットコインを使って行われる。

■小川氏「通貨は価格が安定的でないと、みんな使わないだろう」

 堀江さんと小川さんの議論の最初の方では、まず、仮想通貨の価格の安定性が俎上にのぼった。

ホリエモンこと堀江貴文氏とVALU代表取締役小川晃平氏の写真

ホリエモンこと堀江貴文さんとVALU代表取締役の小川晃平さんが登壇。ここでは、まず、仮想通貨の価格の安定性が議論の俎上にのぼった。「通貨は安定的でなければみんな使わない」と言う小川さんに対し、「ビットコインはパラレルワールドの世界の中では安定しているのでは?」と主張する堀江さん。一部で同意しつつも、なんとなく意見が異なる様子の2人。果たして、議論の行方は…?

 「通貨ってやっぱりstable、安定的じゃなかったら、みんな使わないだろうと思うんです。だから、仮想通貨の価格は上がるかもしれないけれど、『通貨』にはならないんじゃないかというのが僕の考え」と小川さん。

 これに対し、第2部前半で大石さんが話していた“仮想通貨パラレルワールド論”を堀江さんは引き合いに出し、「ビットコイン価格はパラレルワールドの世界の中ではstableなんじゃないか。つまり、『仮想通貨界の通貨』としては安定してるんじゃないか」とコメントした。

【参考記事】
ホリエモン仮想通貨祭(2) 1800倍以上に爆騰したイーサリアムが取り出せなくなった!?

 すると、小川さんは一部同意しつつも、納得いかないような感じで、次のように話し始めた。

 「そうですね。だけど、人がどこに価値を感じるかというのが見てみたいところですね。ビットコインを持っている人は多いと思うんですけど、実際、僕も一切使う気ないですからね。

 要するに今の仮想通貨の流動性って、単なるトレーディングだけで起こっていて、現実世界での流動性はほとんどないわけですよね。本当の通貨になり得るかというと、ちょっと疑問に思ってます。

 もしも、農産物がビットコイン建てで取引されるようになれば、ちょっと変わるんじゃないかな~と思っている。人間って生きていかなきゃいけないし、食わなきゃいけないので」

■堀江貴文の仮想通貨大予言。カギはQRコード決済にあり!

 小川さんの話は、仮想通貨が本当の通貨になり得ないのではないか、というところから、「農産物のビットコイン建て取引」にまで発展していったのだが、ここで堀江さんが

「俺はなんか、そういうとこじゃないんじゃないかと思う!」

 と割って入ったのだった。

 そして、堀江さんは

 「ある日、突然、何かが変わる!」

 と近未来予想を熱く語り始めたのだ。

​ホリエモンこと堀江貴文氏の写真

「ある日、突然、何かが変わる!」と熱弁を振るう堀江貴文さん。仮想通貨は、ある日、突然、現実世界に一気に浸透するって!? 堀江さんの予言は、近い将来現実のものとなるのか…?

 「たとえば、キャッシュレスの決済は今までいろんな取り組みをしてきたわけじゃないですか。日本だったら、コンビニに行くと山のようにICカードのマークが貼ってある。

 だけど、2~3年前から中国でアリペイとかWeChatペイとかがQRコード決済を始めちゃって。世界はそれに一気に塗り替えられつつある。

 なんだ、QRコードで良かったんじゃん。なんで、ICカードにしちゃったんだろう。スマホが普及したので、コストのかかるICカードリーダーはもういらないんだよね。

ここ1~2年でQRコード決済がバーッと普及する

 LINE Payは手数料0%でやりますと言ってる。今まで現金しか使えなかった店も、クレジットカード決済は手数料が高くて…という言い訳をもうできなくなる。

 そして、キャッシュレス決済になったときにどこかがやる気がする

 堀江さんが今、断然注目しているのはQRコード決済。そして、それが一気に普及して、本格的なキャッシュレス決済の時代が到来したとき、そこに仮想通貨が絡んでくると見ているようだ。

 「仮想通貨が現実世界に一気に浸透してくる時期がどこかで来るんじゃないかと思っている。それが何なのかはわからないけど。これが俺の予言

■タイムバンクを運営しているメタップスの動向に注目

 堀江さんはビットコインのあとにアルトコインの波が来て、ビットコインFXの波が来て、そして、昨年(2017年)あたりからトークンエコノミーの波が来たと、これまでの仮想通貨界の流れを説明する。

 そのトークンエコノミー系のサービスの1つが小川さんが運営するVALUだ。そして、ちょっと違うかもしれないけどと言いつつ、堀江さんがもう1つ挙げたのがタイムバンクだった。

タイムバンクは人の時間を売買できるというサービスで、メタップスが運営している。そのメタップスを率いているのが著書『お金2.0』(幻冬舎)でも話題の佐藤航陽社長だが…。

 「この間、メタップスの佐藤君と朝まで語りあったんだよ。

 『堀江さん、攻めてませんよね、最近』

 『いや、俺、1回捕まったし……。君が攻めてくれ』

 まあ、でも彼は今、日本で一番攻めてる者の1人だよ。韓国でICOしたり、会計基準がどうのこうのとか。

 彼は覚悟してるみたいです。だから、何が起こるか、わからない」

 と、こんな佐藤社長との会話を堀江さんが披露すると会場は沸いていたが、そんなときに小川さんは

 「僕はどこかのタイミングで法定通貨を信用できなくなるタイミングが来るんじゃないのかなと思っている」

 と発言。

VALU代表取締役小川晃平氏の写真

「法定通貨を信用できなくなるタイミングが来るんじゃないか?」と発言する小川さんに対し、堀江さんは反論。むしろ、堀江さんが「日本で一番攻めてる者の1人」と評するメタップス社長・佐藤航陽氏あたりが「何かやらかすんじゃないか?」と、その動向に注目している様子だ

 これに対し、またしても堀江さんは「俺はそうじゃないと思っている」と反論。「どっちかというと、メタップスの佐藤君みたいな人が何かをやらかすんじゃないかと思っている」と話していた。とにもかくにも、良くも悪くも(?)、堀江さんはメタップスの動向に注目しているようだ。

■カギはあぶく銭。コンビニでビットコインを使う時代が…

 「仮想通貨が現実世界に一気に浸透してくる時期がどこかで来るんじゃないか」と予言する堀江さんだが、そのカギを握るのはどうも「あぶく銭」だと考えているようだ。

 そして、「あぶく銭」が生じる場所の1つにオークションを挙げる

​ホリエモンこと堀江貴文氏とVALU代表取締役小川晃平氏の写真

仮想通貨が現実世界に一気に浸透してくるためのカギを握るのは、「あぶく銭」!? 小川さんが運営するVALUも、個人が仮想通貨で「あぶく銭」を手にする可能性があるサービスだと堀江さんは言う

 「オークションの何が強いかというと、あぶく銭が入ってくること。今までお金でなかったものがお金になるんです。だから、あぶく銭は金離れがいいんですよ。

VALUもそう。自分の価値をお金というものに替えてるだけだから。

 メルカリの山田会長も結構、攻めると言っていた。メルカリポイントがBTCと連動する。あるいはメルカリポイントがICOするとどうなるか。

 これは3~4年前にCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)にも提案しました。そのとき、Tポイントの流通額が3兆円ぐらいだった。今、TポイントをICOしましょうよ。

何千万人が持ってるTポイントがブロックチェーン、それもパブリック・ブロックチェーンに乗るということが起こり得る。これが1つの僕のシナリオですよ。ここ2~3年で起きてくるシナリオの1つはそれ。

普通にコンビニでみんな、BTCみたいなものを使い出すわけですよね。

 俺、ここ絶対どこか、アグレッシブな会社がやってくると思ってる。メタップスなのか、メルカリなのか、わからないけど。

ポイントは『みんなにあぶく銭』ということ。

 VALUって1つ可能性があるなと思ったのはそこなんです。個人の価値に対してファイナンスできるじゃない。個人が最初に暗号通貨のあぶく銭を持つことが僕は大事だと思う」

「VALU」堀江貴文さんのページ
「VALU」堀江貴文さんのページ

■俺はなんか、そうじゃない気がするな~

 こんなふうに堀江さんが“あぶく銭が大事論”を語るのに対して、小川さんはこう話し始めた。

 「実際、どれぐらいあぶく銭だとみんな感じているのかと思っていて。

 今って、ビットコインとかブロックチェーンって死ぬほどユーザー体験が悪いわけです。ビットコインで支払いをするのに10分間ぐらい待たないといけないし。仮想通貨のだいたいのコミュニティが(価格を)上げたいモード。

 どこかのタイミングで、そのコミュニティの人たちがstableな(安定的な)コインを作ってみようみたいな発想の転換がじつは必要なんじゃないかなと。

 日本国内においてはあぶく銭感は終わったのかな。今は、インドとか中国とかアメリカとかであぶく銭をまた作ってくれる人を待つしかない状態。

 日本は何ができるのか。そういったことを見据えて、どういうstableなコインを作っていける雰囲気を作っていくか、かつユーザー体験をどういうふうに向上させていくかということを僕は今、すごく考えているところ。

 そして、そのタイミングで海外に行けば、日本企業として伸びていくことができるんじゃないか」

VALU代表取締役小川晃平氏の写真

堀江さんは、「俺はなんか、そうじゃない気がするな~」と、意見がかみ合わない様子だが、小川さんの話も興味深い。安定的でユーザー体験が良いコインを作っていくことが、この分野において、日本企業が海外で伸びていくための布石になると考えているようだ

 こう小川さんが語ると「俺はなんか、そうじゃない気がするな~」と堀江さん。

 こんなふうに文字にして書いていくと、最後までかみ合っていない感じの2人に見えてしまうが、最後は堀江さんがネタとして突っ込んでいるような雰囲気も!? さまざまなトピックで意見が異なるといっても、2人の間にギスギスした雰囲気はまったくなく、お互い遠慮なく、思ったことを言い合える仲なんだろうな、ということが感じられる対談だった。

■VALUユーザー待望のアプリ登場は間近かも?

 VALUの小川さんが登壇した割りに、意外とVALUに触れる場面が少なかったのだが、最後にVALUの現状と今後の計画などについて小川さんから話があった。

 「コインチェックのハッキングのあとはかなりしんどい感じになってましたね。売上げもダダダダと下がっていったので。最近はちょっと回復傾向にあります。

 仮想通貨の事業やってる人って、分散化してるか、中央化してるかがあるんですが、ユーザーのことを考えると中央化せざるを得ない。そのとき、どういったリスクが待っているかということですね。コインチェック事件の記者会見を見ていたとき、もしかしたら、あそこで謝っていたのは僕だったかもなぁと思ったりしました。かなりヒヤヒヤなんです」

コインチェック謝罪会見の写真

コインチェック事件後の記者会見の様子。事件を振り返って、VALUの小川さんは、「あそこで謝っていたのは僕だったかも」と思ったそう。仮想通貨サービスはユーザビリティを考えると、システムを中央化せざるを得ないようだが、そうすると今度はリスクが増大してしまうというジレンマがあるようだ (C)Kyodo News/Getty Images

 「VALUのアプリを来週、再来週ぐらいにアップルが『ノー』と言わなければ、出せると思います。アップルが『イエス』と言ったら、ぜひ、みなさん、インストールしてください。『ノー』と言われたら、『アップル、ふざけんなよ』と怒ってください。

 機能はまずベーシックなことからやろうと思っているんですが、そのあとはインスタグラムみたいなストーリー機能やコメント機能をつけていきたい。滞在時間を長くしていきたい。決済する瞬間とSNSにいる時間を比べれば、SNSにいる時間の方が長いからです。

 そういったところで、どんどんユーザーさんに使ってもらいたいです。

 YouTubeの番組も持ちたいと思っています。そこでVALU発行者がプレゼンなどをしてもらうことをオフィシャルにやりたいなと思っています」

 VALUユーザー待望のアプリ登場は間近なようだ。

 そして、堀江さんと小川さんの2人は「未来は明るい」という言葉でこの対談を締めくくっていた

■仮想通貨戦隊・クリプトレンジャーって!?

 第2部が終わると、そのあとは堀江さんが乾杯の音頭をとって、交流パーティーがスタート。

ホリエモンこと堀江貴文氏の写真

交流パーティで乾杯の音頭をとる堀江さん。会場の雰囲気も一変し、ワイワイにぎやかな様子に。楽しい楽しい交流会の始まりだ。カンパ~イ!

 「仮想通貨の未来」といった話から、雰囲気が相当一変。交流パーティーではまず、仮想通貨戦隊・クリプトレンジャーが登場した。

 クリプトレンジャーとは以下の5人による5人組の戦隊らしい。ただ、この日はビットコインレッドとリップルピンクの2人のみが参戦していた。

・ ビットコインレッド
・ イーサリアムブルー
・ ネムグリーン
・ リップルピンク
・ モナイエロー

​クリプトレンジャー、ビットコインレッドとリップルピンクの写真

クリプトレンジャー、ビットコインレッドとリップルピンクが登場! 本当は、イーサリアムブルー、ネムグリーン、モナイエローも入れて5人組の戦隊だそうで、「仮想通貨を地球に広めるために日夜戦い」続けているらしい。テーマソング「仮想通貨戦隊クリプトレンジャーのテーマ」を熱唱してくれた。“つなげ!つなげ!ブロックチェ~ン♪ 地球をつなげぇぇえええ~♪ ”ちなみに、この歌、音楽配信サイトで買える

 そして、クリプトレンジャーは「仮想通貨戦隊クリプトレンジャーのテーマ」をステージ上で歌い始めたのだった(この曲は各種音楽配信サイトで購入可能)。

 これが「仮想通貨が現実世界に一気に浸透してきた瞬間」なのかも!? 実際、クリプトレンジャーは「仮想通貨を地球に広めるために日夜戦い」続けているとのことだった。

 どうも彼ら、彼女らは現実世界においては、堀江貴文イノベーション大学校(HIU)のメンバーらしい。非常にざっくり言うと、HIUには何かおもしろいことをやる人がいろいろいる、ということのようだ。

■仮想通貨ニューハーフ(!?)も参加する仮想通貨トレードバトル

 そして、交流パーティーでもう1つ、紹介されていたのが「ホリエモン仮想通貨祭杯 トレードバトル」。こちらはHIUから選抜されたライチさん、yちょすさん、プチマサさんという3人のメンバーが仮想通貨のトレードバトルをこれから行っていくという企画。

「ホリエモン仮想通貨祭杯 トレードバトル」に参加するメンバーらの写真

「ホリエモン仮想通貨祭杯 トレードバトル」は、HIUから選抜されたライチさん、yちょすさん、プチマサさんという3人のメンバーが仮想通貨のトレードバトルを繰り広げるという企画。メンバーの1人、気合たっぷりのライチさんが聴衆の声援に応える。彼女の目標金額は1億円!

 参加するトレーダーは必ずしも仮想通貨トレードに慣れていないため、ポインさん、MOONトレーダーさん、ゆいちゅうさんという3人の仮想通貨トレーダーがアドバイザーとして参加するという。

 このとき、司会進行役はポインさんが務めていたが、ポインさんは『億り人 ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書』(扶桑社)という書籍を最近出版したばかり。ポインさんのこの書籍は会場内にブースも出していた。

ポイン氏の書籍、『億り人 ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書』(扶桑社)が置かれたブース写真

「ホリエモン仮想通貨祭杯 トレードバトル」にもアドバイザーとして参加するポインさんは、最近、書籍、『億り人 ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書』(扶桑社)を出版したばかり。会場内のブースでも書籍が紹介されていた。ポップな装丁で、初心者でも手に取りやすい印象

 そのポインさんによると、この企画はザイFX!が以前、行っていた「ザイFX!杯 FX毎日バトル!」を参考にしたところが結構あるそうだ。

【参考コンテンツ】
ザイFX!杯 FX毎日バトル!

 ちなみに、ステージ上でもっとも派手に、ムチャクチャ目立ちまくっていたのは仮想通貨ニューハーフ(!?)のライチさん。彼女の目標金額はなんと1億円!ということだ。

 そんなこんなで、硬軟取り混ぜ、じつに内容盛りだくさんだったホリエモン仮想通貨祭は幕を閉じたのだった。

(編集担当:向井友代[ザイFX!副編集長] 撮影:和田佳久)


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