■FOMCはハト派な内容か? 利上げ見通しに注目!
今週(3月18日~)は、19日(火)~20日(水)に、FOMC(米連邦公開市場委員会)も開催されます。
政策金利は、据え置きになると考えています。

※2008年12月以降は誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
一方、昨年(2018年)12月時点の、FOMCメンバーの金利予想(ドットチャート)では、2019年の利上げ回数は2回となる見通しでしたが、市場の利上げ織り込み度を示すCME(シカゴマーカンタイル取引所)のFedウォッチでは、現在、年内の利下げ確率が約3割となっています。

(出所:FRB)
FOMCメンバーと、市場との見方が離れていることもあって、今回のFOMCで、2019年の利上げ見通しが1回、もしくはゼロになるとの予想が、多数となっています。
米長期金利も2.60%台まで下がってきており、今回のFOMCもハト派な内容となりそうです。

(出所:Bloomberg)
■明確な方向性が出てこない為替市場…
FOMCがハト派となると、米ドル安ということになりますが、FRB(米連邦準備制度理事会)がハト派化していることで、各国中銀もハト派化しているため、株式市場は底堅く推移しています。
ただ、為替市場は、明確な方向性が出てきていない状態です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
特にユーロ/米ドルは、ECB(欧州中央銀行)理事会でTLTRO(貸出条件付き長期資金供給オペ)の導入が決定し、一時、1.1175ドルまで下落する場面もありました。長くサポートされ続けていた1.12ドルをブレイクし、チャートもファンダメンタルも、ユーロ/米ドルは売り方向でした。
【参考記事】
●英離脱修正案の採決にサプライズはある? 結果次第で英ポンドのポジティブ要因に!?(3月12日、バカラ村)
しかし、英ポンドに連れる動きや、FRBもハト派になっていたこともあり、ユーロ/米ドルは下げが続かず、昨日(3月18日)は1.1358ドルまで上昇しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
■ユーロ/米ドルはレンジと考えて戻り売りで!
テクニカルからは、ユーロ/米ドルは、ECB理事会を受けて大陰線をつけましたが、その日(3月7日)の高値も越えてきています。
ユーロ/円も同じように、ECB理事会後の下げを完全に取り戻しており、チャートからは、ユーロの弱さは見えない状態となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
ただ、ファンダメンタルズ的には、ユーロ圏の景況感は弱く、金融政策もハト派となっていることから、ユーロは売り方向のままであるため、ユーロ/米ドルは1.1250~1.1400ドルのレンジと考えて、戻り売りで良いのではないかと考えています。
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