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FXとは?FX初心者のための基礎知識入門

FXのスワップポイントとは? 計算方法・付与タイミング・土日分・リスクを初心者向けに解説

2026年06月24日(水)15:45公開 (2026年06月24日(水)15:45更新)
ザイFX!編集部

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 FXの「スワップポイント」とは、通貨間の金利差によって発生する「金利差調整額」のことです。

 この記事ではスワップポイントの意味やしくみ、計算方法、土日分が付与されるタイミング、ロールオーバー、新興国通貨のリスクまで、初心者向けにわかりやすく解説します。

FXの「スワップポイント」とは?

 FXでは通貨ペア(2つの通貨の組み合わせ)を売買しますが、「金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る」または「金利の低い通貨を買い、金利の高い通貨を売る」という状態になることがあります。

 このとき、通貨間の金利差を調整するために発生するのが「スワップポイント」です。ポジションの方向によって、受け取りになる場合もあれば、支払いになる場合もあります。
【※通貨ペアの詳しい解説記事はこちら!】
通貨ペアとは?:FX初心者のための基礎知識入門

スワップポイントのイメージ

 通貨間の金利差は、各国の政策金利などの水準をベースに決まります。

 たとえば、日本より米国のほうが金利が高い状況を考えてみましょう。

 この場合、FXで米ドル/円を買う、つまり日本円を売って米ドルを買うと、スワップポイントとして金利差相当分を受け取れる傾向があります。

 逆に、同じ状況のときに米ドル/円を売る(米ドルを売って日本円を買う)と、スワップポイントとして金利差相当分を支払うのが基本です。

 つまり、FXでは買いか売り、「どちらの方向のポジションを保有しているか」によって、スワップポイントを受け取るのか支払うのかが決まります(FX口座や通貨ペアによっては例外もあります)。

 FXの基本は、為替レートの値動きによって利益を狙う取引です。しかし、スワップポイントを毎日積み上げて「インカムゲイン」を狙う運用ができるのも、FXの大きな魅力のひとつです。
【※スワップトレードの詳しい解説記事はこちら!】
FXで利益を上げる方法:FX初心者のための基礎知識入門

 このような、スワップポイント狙いでポジションを長期保有する手法やスタイルは、「スワップ運用」「スワップ投資」「スワップトレード」などと呼ばれています。
【※スワップトレードの詳しい解説記事はこちら!】
スワップトレード:FX初心者のための基礎知識入門

 日本では相対的な低金利な状態が続いてきたため、「日本円を売って高金利通貨を買う」という取引でスワップポイントを狙う投資家が多く、FXの代表的な運用手法として定着しています。

スワップポイントと外貨預金の違い

 スワップポイントは、銀行の外貨預金の利息と比較されることがあります。しかし、「金利による利益」を得られるという点では似ているものの、外貨預金とスワップポイントでは、しくみや特徴が大きく異なります

 まず、外貨預金は日本円で外貨を購入し、その購入した外貨の金利に応じた利息を受け取る商品です。基本的には預金利息を受け取るしくみで、スワップポイントのように金利差調整額を日々支払う形にはなりません。ただし、為替手数料や為替差損には注意が必要です。

 一方、FXのスワップポイントは通貨間の金利差によって決まるため「受け取りになる場合」と「支払いになる場合」の両方があります。

 また、外貨預金では満期時・毎月・半年ごとなどの、各行が定めた一定のタイミングで利息を受け取れるのが一般的ですが、FXのスワップポイントは原則として毎営業日、口座に反映されます。

 そのため、受け取り方向のポジションを保有している場合、スワップポイントには

・日々スワップ収益を積み上げられる
・FX会社のしくみによっては複利運用に活用しやすい

といった特徴があります。

 さらに、FXでは「レバレッジ」を利用できるため、少額の資金でより大きな規模の取引も可能です。ただし、レバレッジを高くすると利益だけでなく損失も大きくなりやすい点には注意が必要です。
【※レバレッジの詳しい解説記事はこちら!】
レバレッジとは?:FX初心者のための基礎知識入門

スワップポイントの基本的な計算イメージ

 スワップポイントは、金利差から大まかな水準をイメージできます。

 たとえば、かなり単純化した例として、

・米ドルの金利水準:4%
・日本円の金利水準:1%

と仮定すると、金利差は3%です。

 このとき、1米ドル=160円で米ドル/円を1万通貨、つまり1万米ドル分買うと、

・160円 × 1万通貨 × 3% = 4万8000円

となり、理論上は1年間で4万8000円相当、1日では約131.5円のスワップポイントが発生する計算となります。

 ただし、これは金利差からスワップポイントの水準をイメージするための簡易的な計算方法です。

 実際のスワップポイントは単純な政策金利の差だけでなく、FX各社が市場金利・資金調達コスト・インターバンク市場のスワップレート・需給バランスなども考慮しながら独自に決定しています。

 そのため、同じ通貨ペア・同じポジション量でも、スワップポイントの水準はFX口座によって大きく異なる場合があります。したがって、高いスワップポイントを狙うなら、各社の水準を比較し、より有利なFX口座で取引することが大切です。
【※このページの関連箇所はこちら!】
【最新版】人気が高い12通貨ペアの「スワップポイント」を比較

 なお、スワップポイントは、受け取る金額より支払う金額のほうが多めに設定されているのが一般的です。受け取り額と支払い額が同じ「一本値」を採用しているFX口座は少数派です。

スワップポイントは毎日変動する

 スワップポイントは固定された金額ではなく、各国の金利動向や市場環境、FX会社の調達コストなどによって日々変動します。

 たとえば、米国の利下げや日本の利上げによって日米の金利差が縮小すると、米ドル/円の買いポジションで受け取れるスワップポイントも減少する傾向があります。

 そのため、「現在受け取れているスワップポイントが将来も続く」とは限りません。

 長期運用をする場合は、各国の政策金利や中央銀行の金融政策にも注目することが大切です。

スワップポイントの発生タイミングと「ロールオーバー」

スワップポイントは、ポジションを翌営業日へ持ち越すことで発生します。

 日本時間の午前7時頃(米国サマータイム中は午前6時頃)の「NYクローズ」をまたいでポジションを保有すると付与されるのが一般的で、実際はNYクローズ前後にFX会社が行う「ロールオーバー」の処理によって反映されます。
【※NYクローズの詳しい解説記事はこちら!】
NYクローズとは?:FX初心者のための基礎知識入門

 ロールオーバーとは、「既存のポジションをいったん決済して、同条件で新規で建て直す」という処理を内部的に行うことで、受け渡し日を先延ばす作業のことを言います。

 FXでは、本来であれば取引の成立から2営業日後に受け渡しを行う、「スポット取引(直物取引)」のしくみが使われています。しかし、実際のFXでは決済しない限り、理論上は半永久的にポジションを保有し続けることができます。

 これは、FX会社が毎日「ロールオーバー」という処理を行っているためで、このロールオーバーのタイミングでスワップポイントが発生します。

 つまり、「ロールオーバーした日数=スワップポイントの発生日数」と考えることができます。

土日や祝日分のスワップポイントは、いつ受け渡しが行われる?

 スワップポイントは、土日(土曜日と日曜日)分も含めて計算されるのが一般的です。

 しかし、FXは土日に取引できません。

 そのため、通常は、水曜日から木曜日へポジションを持ち越したタイミングで、土日分を含めた「3日分」のスワップポイントが発生することが多くなっています。これは、スポット応当日(受け渡し日)が土日をまたぐためです。
【※FXの取引時間の詳しい解説記事はこちら!】
FXはなぜ24時間取引できる?:FX初心者のための基礎知識入門

 ただし、祝日やFX会社のルールによって変則的になる場合があります。

 以下は、具体例として2026年3月のカレンダーを使い、スポット応当日やロールオーバーの発生日数をまとめたものです。

スワップポイントの発生日数のイメージ

 このように、ポジションを水曜日から木曜日へ持ち越すと、スポット応当日が翌週月曜日と土日を挟んで3日後になるため、3日分のスワップポイントが発生します。

 また、祝日にも注意が必要です。日本や海外の祝日で受け渡し日がずれると、その前後で数日分のスワップポイントが発生する日がある代わりに、スワップポイントが発生しない日も出てきます。

 特に、年末年始や日本の大型連休前後はスワップポイントの受け渡しが変則的になりやすいので、事前にFX会社のスワップカレンダーなどで確認しておくと安心です。

スワップポイントの魅力・メリット

 日本は諸外国と比べると、相対的に低金利な状態が続いています。

 そのため、米ドル/円や多くのクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を買うことで、スワップポイントを受け取れるケースが多くなっています。

 スワップポイントは受け取り方向のポジションであれば、ポジションを保有しているだけで、日々スワップ収益を積み上げられる点が魅力です。

ポジションの保有期間とスワップ収益のイメージ

 為替差益を狙う短期売買とは異なり、長期保有を前提に「日々のスワップ収益を積み上げる」という運用スタイルが可能です。

 また、「スワップポイントの振り替え」に対応するFX会社が増えている点にも注目です。

 通常、スワップポイントはポジションを決済したときに実損益として確定します。それまでに蓄積されたスワップポイントが、決済時にまとめて損益へ反映されるしくみです。

 しかし、振り替え機能があるFX口座では「ポジションを決済することなく、スワップポイントだけを実損益として確定」させることができます。

 この機能を使うことで、受け取ったスワップポイントを出金して他の金融商品の取引資金にしたり、FXでポジションを追加して複利運用したりといった使い方も可能になります(※多くのFX会社では未確定のスワップポイントも評価損益に反映されるため、証拠金として利用できます)。

スワップポイントは為替差損を補える場合がある

 スワップポイントには、為替差損の影響を、ある程度は軽減させる効果もあります。

 たとえば、買いポジションで1万通貨あたり年間5万円のスワップポイントが受け取れる通貨ペアを、140円で買ったとします。

 この場合、1万通貨では為替レートが5円下落すると、為替差損は5万円になります。

 そのため、1年後に為替レートが135円を下回っていなければ、為替差損とスワップ収益を合算したトータルの損益は、理論上プラスとなります。

 仮に年間5万円のスワップポイントが変わらず続くとすると、2年後なら130円、3年後なら125円、10年後なら90円を下回らなければ、最終損益は理論上プラスを維持できる計算です。

スワップ収益と損益分岐点のイメージ

 実際には、ポジションを保有している期間が長くなるほど、

・スワップポイントの変動
・急激な為替変動
・金利政策の変更

などが起こる可能性は高まりやすくなります。そのため、上記のような単純なシミュレーションと同様の結果が得られる保証はありませんが、スワップポイントが継続して受け取れる場合には、保有期間が長くなるほど、為替差損をある程度吸収しやすくなる面があります。

スワップポイント運用の注意点

 スワップポイントはFXにおける魅力的な収益源のひとつですが、スワップポイントを受け取れる方向にポジションを建てれば、放置しておくだけで収益が着実に増えるわけではありません。為替レートの変動によって、スワップ収益を上回る損失が発生する可能性があります。

 FXには為替レートの変動による損失リスクが常に存在します。

 特に、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円などの高いスワップポイントで人気の新興国通貨ペアは、政治不安、高インフレ、経済基盤の弱さなどのリスクが注目されやすく、通貨の価値が大きく下落したケースも、過去に見られます。

 実際、為替レートの急変によって「数年分のスワップポイント収益を上回る為替損失が発生した」ケースも過去にあります。

 高金利通貨は、高金利であること自体が「その国の経済リスクやインフレリスクの高さ」を反映している場合があります。高いスワップポイントと高い為替変動リスクは、表裏一体の関係にあると考えておくのがよいでしょう。

 スワップポイントの水準だけに注目するのではなく、その国の経済状況や金融政策を確認することも重要です。

スワップポイントと税金

 FXで受け取ったスワップポイントは、為替差益と同じく、FX取引の利益として課税対象になるのが一般的です。

 基本的にスワップポイントは、未決済ポジションに付与され続けている間は評価損益の扱いで、ポジションの決済、またはスワップポイントの振り替えによって確定した実損益が課税対象となります。

 ただし、課税対象となるタイミングは、FX会社の損益反映ルールによって異なる場合があります。

 たとえば、GMOクリック証券「FXネオ」GMO外貨「外貨ex」では、ポジションを決済しなくても、日々のスワップポイントを実損益として口座に反映するしくみを採用しています。

 税務上の取り扱いは一律ではないため、具体的な反映方法や課税タイミングは、各社の取引ルールや年間取引報告書で確認しましょう。判断に迷う場合は、税務署や税理士などの専門家に確認することをおすすめします。
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FXの利益にかかる税金の基本情報、確定申告のやり方、確定申告に必要なもの、誰でもできる節税対策などをわかりやすく解説!

スワップポイントはFX会社によって大きく違う場合も

 上述のとおり、スワップポイントの水準は、同じ通貨ペアでもFX口座によって大きく異なる場合があります。

 通貨ペアによっては1日あたりの金額に数倍の差があるケースも珍しくなく、長期運用では最終利益に大きな影響を与えます。また、FX口座や通貨ペアによっては、買い・売りの両方でスワップポイントを支払うケースもあります。

 そのため、スワップポイントを重視してFX口座を選ぶなら、

・取引したい通貨ペアのスワップポイントが高いか
・スワップ振替機能に対応しているか
・買いと売りのスワップ差が大きすぎないか

といった点を比較して、FX口座を選ぶことが重要です。

 下の表は、ザイFX!編集部が約40の主要FX口座のスワップポイントを調査したものです。

 日本のFXトレーダーに人気が高い12通貨ペアについて、1万通貨の買いポジションに付与された1日あたりの平均金額をまとめています。各通貨ペアで、スワップポイントの高さが上位3位までの水準にランクインする値に着色をしています。色が濃いほどスワップポイントが高いことを表しているので、参考にしながら比較してください。

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2026年8月12日 更新

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(※ハンガリーフォリント/円など2通貨ペアは1万通貨)
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1000通貨
(※南アランド/円は1万通貨)
1000通貨
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【2026年8月】ザイFX!読者が選んだおすすめのFX口座はココ!
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【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】
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※この表は2026年8月10日時点のデータに自動で更新されているため、スプレッド、最低取引単位、通貨ペア数は、本記事公開時の情報とは異なっている場合があります。スプレッドは期間限定のキャンペーンスプレッドも含む、1万通貨の取引に適用される水準。すべてのスプレッドには例外があり、流動性の低いときや相場の急変時にはスプレッドが拡大することがあります。詳しい条件や最新の情報などは、各FX会社の公式サイトなどで必ずご確認ください。

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