■主要国の緩和合戦が円高圧力に!
先週、8月7日(水)に、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])が0.5%の利下げを行いました。
市場予想は0.25%の利下げだったこともあってサプライズとなり、NZドルは急落しました。
【参考記事】
●NZ中銀が0.50%大幅利下げのサプライズ! ドル/円は中期的に100円への流れ変わらず(8月8日、西原宏一)

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
各国が緩和合戦となっていることもあって、相対的に緩和余地の少ない円が買われている展開が続いています。
【参考記事】
●主要国の中銀が通貨安合戦へ!? FOMCの注目点と米ドル/円の今後の行方を予想!(7月30日、バカラ村)

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■米ドル/円は105円付近でいったん反発したが…
トランプ大統領は8月9日(金)に、「FRB(米連邦準備制度理事会)が1.00%利下げすることを期待」、「中国と合意する準備ができていない」と発言しました。9月に米中閣僚級協議が開催される予定ですが、これを中止する可能性も示唆したことで、リスク回避の推移となっています。
この面からも、円が買われており、米ドル/円は105.05円まで下落しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
米ドル/円の105.00円には、買いオーダーやオプションなどもあって、いったんは反発していますが、トレンドが変わるような状況でもなく、上値の重い展開が続いています。
【参考記事】
●米ドル/円は107円近辺へ反発すれば売り! 円安に戻っていく可能性は極めて低い!?(8月8日、今井雅人)
■合意なき離脱の可能性50%!? 中国人民元安も継続へ
英ポンドは、合意なき離脱の可能性が高まってきています。ジョンソン氏が首相になる前までは、合意なき離脱の可能性を10~20%と予想している金融機関が多かったですが、今は50%としている金融機関もあり、10月末に向けて、英ポンドは軟調な展開が続きそうです。

(出所:TradingView)
先週(8月5日~)の為替市場は、NZドルや豪ドルが売られ、そして英ポンドは軟調な展開となっており、反対に円は堅調で、スイスフランも堅調な推移となっています。
米ドル/中国人民元も、米中の対立から11年ぶりに7元を突破し、堅調な推移が続いています。

(出所:Bloomberg)
投資家の買いというのもありますが、中国では不動産価格なども下がっており、資本流出もあるようです。米中の対立も長期化するため、米ドル/中国人民元の上昇(米ドル高・中国人民元安)は、まだ継続していくのではないかと考えています。
中国人民元と相関性が高いものとしては…
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