■ユーロ/米ドルは押し目買い
トランプ大統領は、ユーロに対する米ドル高も不満に思っていますが、ECB(欧州中央銀行)ではラガルド総裁が、ドイツへ財政出動を強く呼びかけており、ドイツがこれに応えるようであれば、ユーロはこれまでの緩やかな下降トレンドが、緩やかな上昇トレンドへ変わることになると思います。
チャートからは、ユーロ/米ドルは11月14日(木)の安値を、11月29日(金)にやや下回りましたが、29日(金)のローソク足が下ヒゲとなり、1.10ドルから下がサポートされた形となっています。
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(出所:TradingView)
ストキャスティクスやRSIなどは、ダイバージェンスとなっていますが、このまま上昇トレンドになるとは、まだ言えないと思います。しかし、1.10ドルは目先のサポートゾーンとなり、トレードするのであれば、押し目買いの方が良いような形となっています。
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(出所:TradingView)
■NZドル/米ドルと豪ドル/米ドルに変化!
NZドル/米ドルは、0.64ドル台半ばがレジスタンスとなっていましたが、昨日(12月2日)はしっかりとした陽線で、ブレイクしてきています。

(出所:TradingView)
豪ドル/米ドルは、米中の対立の影響もありますが、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の金融政策の影響もあって、軟調な推移となっていました。
また、本日(12月3日)のRBA理事会では、政策金利が据え置かれる見通しですが、来年(2020年)には0.25%の利下げが織り込まれており、さらに、もう1回の利下げ予想もあることも、軟調な展開につながっていました(※)。
(※編集部注:本記事寄稿後で本記事公開より前の日本時間12月3日(火)12時30分に、RBAは政策金利にあたるオフシャル・キャッシュ・レートを0.75%に据え置くと発表した)
ゆっくりとした推移で下降してきていましたが、その流れを昨日(12月2日)の陽線が、変えにきています。

(出所:TradingView)
■豪ドル/米ドルの上昇が期待できそう
豪ドルは売りに偏っていますが、米中の第1段階の合意が近いこともあり、これまで売られていたものも、買い戻されやすいのではないかと思います。

※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
昨日(12月2日)、しっかりとした陽線となって、上がってしまいましたが、まだ買い戻しでの上昇が期待できることから、豪ドル/米ドルは買いで良いのではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円の下げは限定的か。リスクオン継続の中、豪ドル/米ドルの200日線に注目!(11月5日、バカラ村)

(出所:TradingView)
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