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ダイバージェンスとは
価格とオシレーター系テクニカル指標の数値は、基本的には同じような動きをします。相場が上昇トレンドにあるときは、価格とともにオシレーター系の数値も上昇します。相場が天井を打てば、価格とともにオシレーター系の数値も低下に転じていくのが通常時の動きです。

(出所:サクソバンク証券)
ところが、相場が高値圏や安値圏と思われる場面で、価格とオシレーター系指標の数値の動きに開きが生じる、逆行現象が起きることがあります。この現象は、「ダイバージェンス」と呼ばれ、オシレーター系テクニカル指標の分析では、重要なトレンド反転のシグナルになる可能性が高いと認識されています。
ダイバージェンスは直訳すると「発散」という意味ですが、価格と数値の動きが連動していない現象と考えてください。
具体的な売買シグナル
具体的には、相場が前回の高値を上回る価格をつけたにもかかわらず、オシレーター系の数値が前回よりも低い水準にとどまり、その後、価格が反落に転じることを言います。あるいは反対に、相場が前回の安値を割り込む価格をつけたにもかかわらず、オシレーター系の数値が前回よりも高い水準にとどまり、その後、価格が反発に転じることです。

(出所:サクソバンク証券)
これは、一般的なオシレーター系のテクニカル指標全般で発生することがある現象ですが、特にRSIでは、ダイバージェンスの発生が有効な売買シグナルになる可能性が高いと言われています。
なお、厳密には、ダイバージェンスは相場が高値を切り上げているのにオシレーター系の数値が切り下がっている状態のことだけを指し、相場が安値を切り下げているのにオシレーター系の数値が切り上がっている状態のことは「コンバージェンス」と呼ばれることもありますが、両方ともダイバージェンスと呼ばれることもあるため、ここではまとめてダイバージェンスと呼んでいます。
RSIにおけるダイバージェンスは、相場が上昇トレンドのときにRSIが70%を超える水準で切り下がった状態、下降トレンドのときはRSIが30%を下回る水準で切り上がった状態を、有効なシグナルと捉えることが多いようです。
ダイバージェンスは、相場がレンジや横ばいのときは機能しません。また、相場に強いトレンドが発生しているときは、トレンドの途中でダイバージェンスが発生することがあっても、売買シグナルには使えず、ダマシとなるケースが多いことも覚えておきましょう。
(最終更新日:2021年4月5日)
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