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第4章 チャートの見方

特徴的なローソク足の見方【前編】
1本でも相場の先行きを教えてくれる!?

2019年01月08日(火)15:05公開 [2019年01月08日(火)15:05更新]

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このページの概要
特徴的な形をしたローソク足の中には、チャート上に出現するタイミングによっては、トレンドの変化や転換の兆しを暗示しているサインと捉えられるものがあります。ここでは「大陽線」「小陽線」「下ヒゲ陽線」「上ヒゲ陽線」の形状と、一般的な解釈のしかたをご紹介します。
目次

ローソク足で相場が予測できる!?

 ローソク足は単体(1本)でも、そこから多くの情報を読み取ることができます。

 また、特徴的な足型(ローソク足の形)には個別の呼び名がつけられ、チャート上に出現するタイミングによっては、相場の流れが変化したり、転換することを暗示しているサインと捉えられるものがあり、相場の先行きを予測するのに役立つことが多くあります。

 その特徴的な足型の中から、ここでは「大陽線」「小陽線」「下ヒゲ陽線」「上ヒゲ陽線」の形状と、一般的な解釈のしかたをご紹介します。

大陽線

 始値よりも終値が高い陽線の中で、長い実体を伴った足型が「大陽線(だいようせん)」です。上昇の勢いが非常に強かったことを表していて、相場が今後、上昇していく可能性が高いことを暗示している足型と言われています。

 実体がどれだけ長ければ大陽線と分類されるのかに、明確な基準はありません。前後のローソク足と比較して、実体が特に長いものを指す場合が多いです。始値から相場が1.5%程度、上昇したら、大陽線とみなすという解説もあります。

大陽線

 上の図のとおり、大陽線はヒゲの形によって、さらに3つのパターンに分類されます。

「陽の丸坊主(ようのまるぼうず)」は、始値が期間中の安値となって上昇し、高値がそのまま終値となった足型です。下ヒゲも上ヒゲもなく、上昇の勢いが非常に強かったことがわかります。特に、相場が安値圏と思われる付近で出現した場合は、下落から上昇へ転換していくことを暗示していると解釈されることが多い足型です。

「陽の大引け坊主(ようのおおびけぼうず)」は、始値からいったんは弱含んだ相場が切り返し、その後は大きく上昇して、高値がそのまま終値となった足型です。安値から大きく反発しているため、下値に抵抗があったことも感じさせます。陽の丸坊主と同様に、上昇の勢いが強かったことがわかります。相場がさらに上昇する可能性を暗示していると解釈されることが多い足型です。

「陽の寄付坊主(ようのよりつきぼうず)」は、基本的には強い相場を示唆していますが、高値からは押し戻されて終わっていることから、上値に抵抗があったことも感じさせる足型です。そのため、相場が高値圏と思われる付近で出現した場合は、さらなる上昇にはやや慎重を要する足型とも言われています。相場がその後、下落に転換していくことを暗示している可能性があると解釈されることもあります。

大陽線の例

小陽線

実体の短い陽線が「小陽線(しょうようせん)」です。実体が特に短い足型は「極線(きわみせん)」と言います。極線は、コマのような形に見えることから「コマ足」と呼ばれることもあります。

小陽線

 上下のヒゲの長さによって、捉え方が変わってくることもありますが、実体が短いということは、基本的には買い方と売り方のパワーが拮抗していた証拠です。相場の勢いが小休止して、一時的な均衡状態にあることを示唆している足型と言われています。

 小陽線は、一般的に相場がほとんど動かないか小動きにとどまっている状態から少し上昇する、「強保合い」の中で出現することが多いと言われています。単体ではあまり大きな意味を持ちませんが、強保合いの途中で小陽線が2~3本ほど連続して出現した場合は、上昇の勢いが鈍ってきていると判断されることがあります。相場が反落に転じる可能性を警戒すべきサインです。

 極線(コマ足)は、一段と相場が均衡状態にあったことを表しています。陽線、陰線の種類を問わず、極線が何本か連続で出現すると、その後、相場が大きく動き出す可能性があるため、注意が必要な足型と言われています。

小陽線の例

下ヒゲ陽線・カラカサ(タクリ線)

下ヒゲ(影)の長い陽線が「下ヒゲ(影)陽線」です。実体がそれなりに長くても、それ以上に下ヒゲが長く、上ヒゲはあったとしても短いものであれば下ヒゲ陽線に当てはまりますが、実体が短く、下ヒゲの長いものが、より有効な形になります。

 特に実体が短く下ヒゲが長い足型は、「カラカサ」や「タクリ線」と呼ばれ、相場の転換を示唆している可能性が高い、重要な足型と認識されています。下ヒゲの長さが実体の3倍以上あるものが、カラカサに当てはまると定義しているものもあります。

下ヒゲ陽線とカラカサ

 下ヒゲが長いということは、相場がいったんは大きく下落したものの、その後は買い方のパワーが売り方のパワーを上回って、安値から大きく反発したということです。下値に相応の抵抗があったと考えられるので、基本的には相場がやや、強いことを示唆していると捉えます。

 下ヒゲ(影)陽線は、相場が安値圏と思われる付近で出現した場合は、そろそろ下落が一服するか、上昇への転換を暗示している可能性があると解釈されることが多い足型です。上昇相場の途中で出現した場合は、続伸の可能性が高いと捉えられることもあります。

カラカサ(タクリ線)は、特に下落相場の途中や、相場が安値圏と思われる付近で出現した場合に、今後、相場が上昇に転じていく可能性が高いと解釈されることが多い足型です。

 ただし、相場が高値圏と思われる付近で出現したカラカサは、相場が下落に転じる可能性を暗示していると言われます。特に、高値圏と思われる付近で、上方に窓(※)を開けて出現したカラカサは「首吊り線」と呼ばれ、下落への転換を強く暗示しているサインとみなします。

(※「窓」とは、ローソク足と次のローソク足の間にできる値幅の空間を指します。詳しくは、以下の【参考記事】の中で解説しています)

 カラカサは、相場が安値圏と思われる付近で出現するのか、高値圏と思われる付近で出現するのかによって、捉え方が変わってくるので、特に注意しておきたい足型です。

下ヒゲ陽線とカラカサの例

上ヒゲ陽線・トンカチ

上ヒゲ(影)の長い陽線が「上ヒゲ(影)陽線」です。下ヒゲ陽線と同じように、実体が短く、上ヒゲの長いものが、より有効な形になります。

 特に実体が短く上ヒゲが長い足型は、「トンカチ」と呼ばれます。

上ヒゲ陽線とトンカチ

 上ヒゲが長いということは、相場がいったんは大きく上昇したものの、その後は売り方のパワーが買い方のパワーを上回って、高値から大きく反落したということです。上値に相応の抵抗があったと考えられるので、陽線ではありますが、基本的には相場がやや弱いことを示唆していると捉えます。

 上ヒゲ(影)陽線は、相場が高値圏と思われる付近で出現した場合は、そろそろ上昇が一服するか、下落への転換を暗示している可能性があると解釈されることが多い足型です。相場が安値圏と思われる付近で出現した場合は、上昇に転換していく可能性があると捉えられることもあります。

トンカチも、相場が高値圏と思われる付近で出現した場合は、上昇の一服か、下落への転換を暗示している可能性があると捉えます。

 ただし、相場が安値圏と思われる付近で出現したトンカチは、相場の下落一服、もしくは上昇に転換することを示唆する可能性があると言われます。相場がどのような状況のときに現れたのかを、しっかり確認する必要があります。

上ヒゲ陽線とトンカチの例

(最終更新日:2020年2月7日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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