■ユーロは政局不安と中国の景気悪化で軟調に
ユーロ圏では、メルケル独首相の後継者とされていた、CDU(キリスト教民主同盟)のクランプカレンバウアー党首が、次期首相になることを断念しました。
党首を辞任する意向も示しており、ドイツの政局不安から、ユーロが軟調な展開となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 4時間足)
中国の景気悪化は、ユーロ圏の経済へも悪影響となるため、その点もユーロを押し下げています。
【参考記事】
●ユーロクロスでのユーロ売りに妙味あり!? 政局混乱と中国の失速でドイツ経済悪化か(2月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
■英ポンドの上昇は継続しにくい
英国では、ジャビド財務相が辞任し、リシ・スナク副財務相が財務相に就くことになりました。
ジャビド氏よりも、スナク氏の方が保守党に従順と考えられており、歳出拡大期待も出ていることから、英ポンド/米ドルは、1.3070ドルまで上昇しました。

(出所:TradingView)
ただ、英国はEU(欧州連合)との交渉が焦点となり、特に、交渉期間の延長を決める期限の6月に向けては、一波乱あると思いますので、そのときは、英ポンドは軟調になりやすいと思います。
【参考記事】
●一時110円を超えた米ドル/円だが、上がる状況ではない。 英ポンド/ドルは1.26へ(2月10日、バカラ村)
●新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)
そのため、今の上昇も、継続しにくい状況だと思います。
■想定どおりの米ドル高も今週は一服か
ここまでは、米ドル/円以外のドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)で、米ドル高を考えていました。このあともまだ、米ドル高で考えてはいるものの、すでに、かなり米ドル高に推移してきています。
【参考記事】
●一時110円を超えた米ドル/円だが、上がる状況ではない。 英ポンド/ドルは1.26へ(2月10日、バカラ村)
●新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
ユーロ/米ドルも、昨年(2019年)の安値を抜けて、1.0827ドルまで下がりました。

(出所:TradingView)
ドルストレートは、まだ、米ドル高だとは思うものの、ここまで米ドル高が続いたことで調整もしやすい状況だと思いますので、今週(2月17日~)は、横ばいでの推移となりやすいのではないかと思います。
株式市場が崩れるようなことがあれば、為替市場にも動きが出てくるとは思いますが、景気刺激策で支えられていることもあって、為替市場も動きにくい状態になるのではないかと思います。
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