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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

新型コロナ治療薬への期待が相場押上げ!
銅価格上昇で豪ドル/米ドルは0.7000ドルへ

2020年04月30日(木)17:27公開 (2020年04月30日(木)17:27更新)
西原宏一

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■ドクターコッパー上昇で、将来的にはリスクオン

 そして、コモディティ(商品)の中での注目は、ドクターコッパー

 景気の行方を占うもの、つまり「炭鉱のカナリア」としてはバルチック海運指数(BDI)や、本コラムでもよく取り上げる逆イールドが有名です。

【参考記事】
米国債に逆イールド発生で米景気後退か? NYダウは800ドル安! 米ドル/円は…!?(2019年8月15日、西原宏一)
米国債の逆イールドはリセッションを警告! 米ドル/円は中期的に100円目指す展開も(2019年5月30日、西原宏一)

 コモディティで有名なのが、銅価格! 銅価格は、経済の先行きを示してくれるバロメーターとされています。

 その別名が、「ドクターコッパー」!

 以下の日足チャートは、LME(ロンドン金属取引所)の銅価格と豪ドル/米ドルの相関を示したものになります。

LME銅先物&豪ドル/米ドル 日足
LME銅先物&豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:Bloomberg)

 LME銅先物は、3月19日(木)にボトムアウトしていますが、豪ドル/米ドルが安値である0.5510ドルに到達したのも3月19日(木)です。

 そして、LME銅先物も豪ドル/米ドルも、そこから大きな押し目もなく、続伸しています。

 LME銅先物が炭鉱のカナリアであるとすれば、この上昇は将来的なリスクオンを意味します。

■豪ドル/米ドルは0.7000ドルへ続伸する可能性高い

 そして、通貨の「炭鉱のカナリア」として筆者が使っているのが、過去1カ月半にわたり、本コラムのテーマである「豪ドル/米ドル」。

【参考記事】
極端な米ドル不足は徐々に改善傾向!豪ドル/米ドルは底入れ後、上値余地拡大(4月2日、西原宏一)
「株安・米ドル高」の流れは早晩反転か? 豪ドルは悪材料出尽くしで中期的に反発へ(3月26日、西原宏一)

 こちらも、3月19日(木)(=RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])が利下げをした日)から急騰しており、本稿執筆時点では一時0.6560まで反発。

 およそ1カ月強で1000pips以上、米ドル/円でいえば10円急騰したことになります。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:IG証券

 豪ドル/円も、70円回復目前の69.95円まで反発。

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足チャート

(出所:IG証券

 ユーロ/豪ドルに至っては、3月19日(木)高値の1.9802豪ドルから1.6552豪ドルまで3250pipsも暴落しています。

ユーロ/豪ドル 日足
ユーロ/豪ドル 日足チャート

(出所:IG証券

 このように、豪ドル/米ドルは反発が急激であるため、調整局面はあるのでしょうが、株やLME銅先物がポストコロナに向けて前進している環境において、下落は限定的。

 豪ドル/米ドルは、0.7000ドルへと続伸する可能性が高いと考えています。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:IG証券

 株やLME銅先物がポストコロナへ向けてさらに前進する中、0.7000ドルへと反撃が続く豪ドル/米ドルの行方に、引き続き注目です。


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