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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

緊急対策を好感してユーロは上昇、
トランプマジックの神通力は失われるか

2020年06月05日(金)15:21公開 (2020年06月05日(金)15:21更新)
持田有紀子

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

 昨日はECBの金利会合があり、そのなかでPEPPの拡大が打ち出された。PEPPはコロナ感染の緊急対策プログラムであるが、その金額が倍増され、期間も半年間、延長された。いうまでもなく「何でもやる」としてきたECBの基本姿勢の堅持であり、金融緩和が強化されたのである。これによってユーロが急上昇し、ユーロドルもユーロ円も高値追いの形となった。

 しかしこのプログラムはあくまでも復興ファンドが実現するまでのつなぎ融資の側面が強い。支援金が各国に配られるまでには財政的な問題もあり、紆余曲折があろうと考えられるからだ。本格的にユーロ共同債が発行されて、それを資金源にできるまでには半年以上も時間がかかると思われるからだ。

 その一方でPEPPの目的が緊急事態に対処するというものから、将来のインフレ期待の低下のためと変わってきている。これでは緊急というよりも、通常の金融政策である。これはドイツの裁判所が下した判決に抵触しないようにという斟酌が見え隠れする。

 私もユーロをブル目に見ていたので、ユーロドルはロングで参戦。細切れに買っては売るを繰り返していたのだが、ユーロドルは1.13台に乗せてきても騰勢を緩めることはなかった。

 トランプ大統領が連邦軍の出動に関して否定的な見解を示した。それまではエスパー国防長官にも反対意見を述べられていたりして、また更迭して強硬な姿勢を示すのかとも思われたが、そうはならなかったのである。

 さらにマティス前長官までもが痛烈な批判を加えてきたこともあり、そもそも国民の支持も得られないと読んだのだろう。あまりにも不評判だったので、さすがに意見を変えたのかもしれない。

 トランプ大統領が自説を曲げるというのはたいへん珍しいことだ。今回はまともなほうに向かったといえばそれで済むが、これは彼の政治姿勢にとっては打撃となるのではないだろうか。今後は中国に対してきついことを話したとしても、それはポーズだけだろうと捉えられかねないからだ。

 つまりこれまでのトランプマジックは通用しなくなるということだ。これで脅してその後の急回復を狙うといった戦術は通用しなくなり、マーケットはもっと足下で起こっている経済のファンダメンタルズに沿った動きに徹することになるのではないだろうか。


日本時間 15時00分

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