■為替市場は、半月ほどもみ合いが継続
為替市場では多くの通貨ペアで、半月ほど、もみ合いが継続しています。
材料は出てきていますが、トレンドを作るほどの内容がない状態です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
6月23日(火)には、ナバロ米大統領補佐官が「中国との通商協議は終わった」と発言したことが報道され、リスク回避へ。
ただ、これは解釈が違って報道されたと、すぐに自身で否定し、トランプ大統領も通商協議に関して「まったくの無傷」と否定したことで、リスク回避の動きは「行って来い」となりました。
■米ドル/円もサポート下抜けたが「行って来い」
同日の6月23日(火)には、ソフトバンクグループのTモバイル株売却こよる米ドル/円の売りが出るとの思惑から、米ドル/円は106.60円付近のサポートも下抜け、106.07円まで下がりました。
しかし、ほとんどの手当ては終わっているとの見方もあり、この思惑も「行って来い」となって、全体的には、もみ合いが続いているような状況です。
【参考記事】
●株高についてこないドル/円は104円方向か。ソフトバンクGの売りでユーロ/円が下落!?(6月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
●ソフトバンクGがTモバイルUS株を大量売却! 米ドル/円の反発局面は売りの好機に!?(6月25日、西原宏一)
●レンジトレード継続。なぜソフトバンクGのTモバイルUS株売却で円買いが起きないの?(6月25日、今井雅人)

(出所:TradingView)
■悲観的な材料多いが株式市場は膠着
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、感染者数は世界全体で1000万人を超えてきました。死者数も約50万人と、かなりの数になります。

(出所:世界保健機関)
米国やブラジルなどでは、感染の増加が止まらず、感染第2波への懸念や、再度、経済活動を一部停止するところもあり、これは、株式市場の上値を抑える材料になります。
IMF(国際通貨基金)も、今年(2020年)の世界経済の成長見通しを、従来のマイナス3.0%からマイナス4.9%へ引き下げるなど、悲観的なニュースが続いています。

※IMF世界経済見通し(2020年6月改定見通し)より
さらに、トランプ大統領が、英国とEU(欧州連合)に新たな関税を検討しているという、リスク回避になるような話も出てきています。
ただ、これだけ悲観的な材料が多く出てきていますが、株式市場はまだ、膠着しています。

(出所:TradingView)
各国の経済対策によってジャブジャブになったお金が、株式市場を支えているような状況です。
【参考記事】
●FB広告ボイコットやコロナ第2波で株安に!? 米ドル/円が上昇する場面あれば、戻り売り(6月29日、西原宏一&大橋ひろこ)
本日、6月30日(火)は、半期末になります。今年(2020年)の上半期は…
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