■米雇用統計は良かったが、米ドルは大きく反応せず
先週(8月3日~)は、7日(金)に米雇用統計(7月分)の発表がありました。
週初に、トランプ大統領が2日連続で「大きな数字が出る」と発言していたため、米雇用統計には注目が集まりました。
結果は、失業率は10.2%、非農業部門雇用者数はプラス176.3万人、平均時給は前月比プラス0.2%と、全体的には良い数字でした。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
しかし、期待値が上がっていたこともあり、発表直後の米ドルは急騰するわけでもなく、米ドル/円では、105.70円付近を乱高下する程度の動きで終わりました。

(出所:TradingView)
■ユーロ/米ドルは、手仕舞いが出やすい状況
ユーロ/米ドルは、先月(7月)まで上昇トレンドが継続していましたが、1.19ドル台では利食い売りが出ており、上昇トレンドも止まっています。

(出所:TradingView)
また、8月7日(金)には米大手金融機関から、「米ドルは過去40年超で、もっとも売られ過ぎの水準」とも伝わり、米ドルの買い戻しの動きにつながりました。
CFTC(全米先物取引委員会)が発表しているIMM(国際通貨先物市場)のポジション動向でも、投機筋の米ドルに対するユーロの買い越しが、かなり積み上がっているため、手仕舞いが出やすい状況だと思います。
【参考記事】
●急上昇後に下がっているユーロ/米ドルは買いか?売りか?IMMポジションをどう読む?(8月4日、バカラ村)

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
そのため、ユーロ/米ドルが、ここからさらに上昇するには、新しい材料が必要になるのではないかと思います。
【参考記事】
●米経済対策の合意難航が米株急落の鍵に!? 金反落なら、ユーロは本格調整入りか?(8月10日、西原宏一&大橋ひろこ)
■1.15~1.19ドルのレンジで考えたい
市場のポジションは、買いが多いこともあり、ポジション調整の動きになっていますが、積極的に売るような材料もないため、ユーロ/米ドルは、現在も1.17~1.19ドルを中心とした、レンジ内での推移となっています。
今は狭いレンジでの調整ですが、ポジションの偏りや、MACDが買われ過ぎを示唆したままであることを考えると、1.15~1.19ドルのレンジの可能性で考える方が良いのではないかと思います。
【参考コンテンツ】
●FX初心者のための基礎知識入門:MACD

(出所:TradingView)
前回のコラムでもお伝えしたとおり、ユーロ/米ドルは…
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)